夢を追え! 中村 祐輝 氏 インタビュー

「今できる100%をやる!」

中央静岡ヤクルト販売株式会社
常務取締役

中村 祐輝 氏

思い通りにならない連続。
悔しさバネに、絶対プロに!

小学1年生からサッカーを始めて、30歳でJリーガーを現役引退するまで、私の23年間はサッカー一色、最後はJ1のピッチにも立つことができました。でも、そこまでの道のりは挫折の繰り返しでした。中学2年の時にエスパルスジュニアユースに合格し、翌年ブラジル遠征した時は、自分たちのサッカーが全く通用しない現実を突き付けられました。悔しくてみんなで泣いたのを今でも覚えています。そして、そのままユースに昇格できると思っていたら、まさかの落選。藤枝東に進学してからは、ユースに行ったメンバーより上手くなって、絶対プロになってやると必死に練習しました。自主練でシュートを徹底して磨き、1年からレギュラーの座を勝ち取り、5度の全国大会を経験。そのままプロに行こうと浦和レッズの練習に参加するも、あまりのレベルの違いに圧倒され大学進学に切り替えました。大学でも頑張りましたが、Jリーグチームからのオファーはなく、単身海外へ。右も左もわからない世界でしたが、私には学生時代から心に決め、実行してきた信念がありました。それは「後悔しないように、その環境の中で今できる100%をやる」こと。エスパルスジュニアユースの同期でJリーガーとなったのは、結局2人だけです。今できる100%をやり続けることで必ず道は開け、夢は叶うと今でも信じています。

スポーツが人生の全てではない。
そこから何を学ぶかが大事。

学生時代や海外で経験した挫折は、私が人間として成長する大きなチャンスとなりました。また、サッカーを通じてできた仲間は、私にとってかけがえのない財産です。今思うのは、スポーツだけが人生ではない、スポーツを通じてどんな人生を送るのかが大事だということです。サッカーから学んだチームワークやコミュニケーション、培われた強いメンタリティは、今の仕事にとても生かされています。全てではないが、得るものが大きいのがスポーツです。現役を引退して5年目。今は、弊社の担当エリア113万1300人のお客様にヤクルトと健康と笑顔をお届けすること、310名のヤクルトレディの皆さんが働く環境をもっともっと良くすることが私の仕事です。そのために自分にできることは何かを考え、100%の力を注ぐことは、サッカーと何ら変わりません。コロナ禍で大会が中止になるなど、自分たちの思うようにならない事も多いでしょう。でも、今できることは必ずあります。そこから得るものも必ずあります。学生の皆さんには、そう信じて頑張って欲しいと思います。

(写真は本人提供 ©︎がんばれ藤枝東高 ほか)


中央静岡ヤクルト販売株式会社
常務取締役

中村 祐輝 氏

1987年生まれ。静岡市葵区出身。35歳。身長183cm。FWとして活躍した元Jリーガー。小学1年生からサッカーを始め、中学2年の時にエスパルスジュニアユース入り。藤枝東高校を経て、国士舘大学を卒業後、ルーマニアなどの海外クラブでプレーし、2013年にFC岐阜(当時J2)へ。2015年ジュビロ磐田(当時J1)に移籍し、2016年天皇杯1回戦ではハットトリックを達成。2017年現役引退。現在は、父親が経営する会社にて宅配事業部門を統括する。

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