管理栄養士・栄養士団体 Eat supportが、ジュニアアスリートに必要な「食」の知識を教えます!

Eat supportのジュニアアスリートを支える食の学び舎
「かむ」ことはスポーツパフォーマンスをあげる!?
みなさんは食事をするとき、一口に何回かみますか? よくかむ人もいれば、すぐにのみこんでしまう人もいるかもしれません。よくかむことは、消化吸収を助けるために大切です。そしてスポーツでは「かむ力」と「パフォーマンスの向上」に深い関係があると言われています。
サッカーでシュートを打つ瞬間、野球でバッティングをする瞬間、バレーでサーブを打つ瞬間などにかみしめることで、筋力の発揮を助け体の力を最大限に引き出すことができます。また体操やゴルフなどバランス系の競技では、かみしめることで関節を固定し、体の軸を安定させる効果もあります。
他にもよくかむことで脳が刺激され「セロトニン」というホルモンが分泌されます。このホルモンは「幸せホルモン」と言われていて、怒りや焦り、緊張のストレスなどを抑えることができリラックス効果や、睡眠ホルモンの材料にもなるため、良い睡眠につながります。
そのため、かむことはよりよいパフォーマンスを発揮するためにもとても大切です。一口あたり30回かむことが良いと言われています。普段の食事でかむことを意識して少しずつかむ回数を増やしてみてください。
かむ力を育てよう!
成長期のジュニア時代は特に、よくかむことを意識して食事をすることが大切です。柔らかい食品ばかりを好むと、かむ力が低下し、硬い食品が食べにくくなる悪循環に陥ります。最近ではスポーツ後にプロテインドリンクを利用する選手が増えており、固形の食品を食べる機会が減少していたり、早食いのためかむ回数が減少したり、食事時間が短い選手も増えてきています。プロテインドリンクはすぐに栄養補給ができて便利ですが、その反面、かむ力が低下している可能性も考えられます。そのため、日々の食事でかむ力を育てる工夫を取り入れることが重要です。
例えば、りんごやナシなど硬い果物、繊維の多い野菜や干物、乾物など、かみ応えのある食品を選んだり、食材を大きく切って調理したり、皮付きのまま食べたり、様々な工夫でかむ力を育てることができます。早食いの人は「今よりも3回多くかむ」などの目標を立ててかむ力を鍛えましょう。
「かむ」ということはとても大切です。食べ方や食品選びを工夫して、かむ力を育て、パフォーマンスを向上させましょう。
<Eat support>
Eat supportは、「日々上を目指して挑戦し続けるアスリートを食の面から支えたい」との思いで活動している管理栄養士・栄養士の団体です。アスリートの個別栄養サポート・チーム栄養サポート・セミナー活動・合宿帯同(食事提供・食育)・ジュニアアスリート向け食育・栄養に関する情報発信などの活動をしております。

<プロフィール>
石上 まりの
静岡県出身。管理栄養士、アスリートフードマイスターの資格を持つ。カバディー日本代表や大学サッカー部の選手に体組成管理や試合前後の栄養補給のアドバイスを行っている。海外へ行く選手へのサポートも実施しており、選手の小さな悩みや疑問を
見逃さず、一緒に解決方法を探ることを大切にしている。
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