夢を追え! 徳田 航介 氏 インタビュー

「続けるからこそ得られる大事なものがある」

株式会社藤枝MYFC
代表取締役

徳田 航介 氏

せっかく始めた剣道だから、
自分の中で満足できるまで頑張ろう。

私は小学3年生から30年、今も剣道を続けていますが、小学1年~2年の2年間はサッカーでした。とにかく周りのレベルが高く、「この世界ではやっていけない。別の何かに挑戦しよう」と飛びついたのが剣道です。そんな理由でしたから、剣道経験者の父は「どうせ続かない」と思ったでしょう。1対1で対峙し、相手の機微を見て、一瞬で勝敗が決まる剣道は面白く、集中力を養えると思いましたが、剣道を極めるには時間が掛かります。続けなければ、身につきません。小学生の時、高校生や大学生と稽古する機会がありました。当然、圧倒的に負けるわけですが、「大きくなれば、こんな動きができるようになるのか。自分も強くなりたい。せっかく始めた剣道。大学まで続けて、自分の中で満足できるまで頑張ろう」と思いました。今の静岡翔洋中剣道部は全国常連の強豪ですが、私の時代は県大会に行けるかどうか。3年生の時に初めて団体戦で県大会に進みましたが、個人戦はシード選手に初戦敗退。それでも剣道を続ける意志は変わりませんでした。

剣道と勉強に集中した高校3年間。
共に乗り越えた友人は一生もの。

静岡市立高校への進学は、当時は清水からの越境が狭き門でしたが、強い剣道部に入りたくて受験しました。先輩や周りは上手い人ばかり。対外試合や出稽古を重ね、何が足りないのかを考え、試行錯誤する毎日でした。スピードが遅いと思えば素振りで鍛え、負けが重なればやり方を変えてみる。大事なのは自分で考えること。「教えてください」でなく「自分はこう思いますが、どうですか?」です。「足腰を鍛えてもう10㎝先に飛べるように」などのアドバイスをもらい、研鑽を最も重ねた時期でした。文武両道の学校ですから、勉強も疎かにできません。厳しい練習に毎日の勉強、精神的にも肉体的にも鍛えられましたが、一番の財産は一緒に苦労を乗り越えた仲間を得たこと。市高剣道部時代の仲間は様々な分野で活躍し、今でも相談し合える大切な友人です。

物事の本当の魅力を知ること、経験を積み重ねた知識や技術、苦楽を共にして生まれる強い絆は、続けるから得ることができ、人生を豊かにしてくれます。学生の皆さんには、スポーツでも何でも、自分が満足できるまで続けてほしいと思います。私の今の夢は、藤枝MYFCを志太榛原地域に欠かせないチームにすることです。「藤枝のサッカーは面白い!」と一人でも多くの人が試合を観に来ていただけるように、これからも試行錯誤を続けます。

©︎2022 FUJIEDA MYFC


株式会社藤枝MYFC 
代表取締役

徳田 航介 氏

1985年生まれ。静岡市出身。38歳。剣道四段。小学3年生から剣道を始め、東海大付属第一中学校(現・静岡翔洋中)、静岡市立高校、日本大学にて剣道部に所属。大学卒業後、(株)アジア航測株式会社を経て、2013年に(株)静環検査センター入社。2017年、(株)桜ホールディングス代表取締役に就任。2021年から(株)藤枝MYFC代表取締役を務め、2022年11月にチーム初となるJ2昇格を果たす。静岡市清水区在住。現在も剣道を続ける。

おすすめの記事

関連記事