すぐに通院できない時やセルフケアを行う時に役立つ!意外と知らないアイシングの方法と行うべき理由について、もとい接骨院の髙橋基院長が説明します。

当コラムで以前(2020年2月号)小嶋接骨院の小嶋院長が、POLICE処置を紹介しました。その中でも、院内では特にアイシングについて様々な質問が寄せられています。

そこでアイシングの方法と行うべき理由について簡潔に説明します。

まずはアイシングの方法です。15〜20分アイシングし40分以上休憩する方法が一般的とも言われていますが、世間には様々なアイシングの方法があります。そこで今回は生理学を基にした、もとい接骨院で行っている方法を紹介します。

アイシングの狙い

A:血流を抑えて、腫れの肥大化を防ぐ
腫れ(血流が患部周辺に集まって腫れる)は傷ついた部位の修復過程で必要なものです。しかし必要以上に大きくなると修復が遅くなるため、腫れを最小限に留めて、血流量を抑えるためにアイシングを行います。

B:発痛を抑える
アイシングによって痛みを発する物質を抑える目的です。

C:傷ついた部位の酸素量を増やす
傷ついた部位の血管内は酸素量が低下してしまいます。低下に伴い修復が遅くなるので、血管内の酸素量を増やす目的で行います。

中体連・インターハイなどの大きな大会が終わり、世代交代が始まったチームや団体も多いと思います。この時期にケガや痛みで来院される方が多く、なかには我慢しすぎて酷い状態の方もいらっしゃいます。

ケガや痛みが出たら早めに接骨院や病院にかかることが大切です。しかし遠征先や休日などですぐに通院できない時や、セルフケアで行う場合は、このアイシング方法を試し、早期回復につなげていただければ幸いです。
ジュニアアスリートを持つお父さんお母さんのご質問にお答えします!


もとい接骨院 髙橋 基 先生
<プロフィール>
もとい接骨院院長。キネシオテーピング インストラクター。過去に外部指導者として部活動に携わった経歴を持ち、遠方からの来院も多い。また地域の小学校等で姿勢などについての公開授業も行っている。

おすすめの記事

関連記事