改善を重ねたフォームで150m走日本一!高校での目標はインターハイの表彰台!

静岡市立城内中学校 3年
松下 碩斗(まつした せきと) 選手
昨年10月に行われた第55回U16陸上大会の男子150m走に出場した城内中学陸上部の松下碩斗選手(3年)が、15秒91の快走で優勝。人生2度目の全国大会で日本一の称号を得て、陸上界にその名を轟かせた。

陸上は年長から、先に始めた兄と姉の背中を追い静岡葵ACに入団したが、小学校低学年までは決して速くなく、表彰台にも立てなかった。それでも、少しの改善で記録が伸びる陸上が何より楽しく、いつも目標にしていた兄の存在も大きかった。競技未経験ながら研究熱心な父親からのアドバイスもあり、徐々に記録を伸ばすと、小学5年生の時に県大会男子100mで予選1位に。コロナにより全国デビューはお預けとなったが、家族の支えと本人の努力が実を結び始めた。中学で陸上部に入ったが、まだ身長が低かった1~2年生の頃は記録が伸びず、全国の舞台に立つことはなかった。

改善を重ね続けたフォーム。目標はインターハイ表彰台!
タイムが出ない苦しい時期も、兄が先に実現した全中出場を目標に、背が伸びた後を見据えたフォーム改造に取り組んだ。兄の走りを参考に、自分の映像を何度も見て修正し、自宅では体幹トレーニング、自らお願いして強豪の東中陸上部の練習にも参加。中学2年の秋から10cm背が伸びると記録も出始めた。「100m10秒台が出た時は本当に嬉しかった」と振り返る。100mと200mで標準記録を突破し全中出場を決めたが、表彰台も狙える200mでまさかの予選敗退。「緊張して自分の走りができなかった」と今までにない悔しさを覚えた。そして更にフォームを磨き挑んだ2度目の全国大会でリベンジ。現在、身長は178cmまで伸びた。「高校で筋力をつけ、100m10秒6台を出し、U18の全国大会に出たい」と先を見据える。最終目標はインターハイの表彰台。「陸上は自分との戦い。試行を重ねて記録が出る喜び、ほんの少しの違いで変わる奥深さが魅力」という松下選手。将来の夢は考えていない。目の前の目標に向かって、一歩ずつ改善を重ねるスピードスターだ。


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