男子200mバタフライ大会新記録で全中優勝を果たした川村誠吾選手。目指すは、日本人初バタフライで五輪金メダル!

静岡市立中島中学校 3年
グランツスイミング所属
川村  誠吾(かわむら せいご) 選手

8月18日に金沢で行われた全国中学校体育大会の競泳種目、男子200mバタフライ決勝でグランツの川村誠吾選手(中島中3年)が、これまでの記録を0.06秒縮める2分1秒72の大会新記録で優勝。後半勝負の作戦通り、残り50mでの大逆転劇だった。

親の勧めで2歳から水泳を始めたが、小学生まで目立つ成績はなかった。周りの友達が次々と全国大会へ進む中、悔しい思いを何度も経験。それでも小学5年生の頃から自分の泳ぎに真剣に向き合い、より深く考えるようになると水泳が楽しくなった。小学6年生の夏、バタフライで初の全国デビュー。結果は20位にも届かなかったが、そこから「表彰台に乗りたい」と更に研究を重ね、成長期とも重なり飛躍的にタイムが伸びた。中学1年の夏の全国JOC(ジュニアオリンピック大会)、100mバタフライで準優勝。1位と1/100秒差だった悔しさが、彼の闘志に更に火をつけた。

目標は日本水泳史上初となる「五輪でバタフライ種目金メダル」!

中学2年の時に茨城から静岡に引っ越し、グランツの先輩たちと競い合うと更に成長。持ち前の肩の柔らかさを活かし、より遠く前に出る泳ぎを極め、遂に日本一まで登り詰めた。「水泳は体の差も技術でカバーでき、記録に打ち勝つ自分との戦いが楽しい。水泳に熱中する気持ちは誰にも負けない」と言うほど水泳が大好きな川村君。目標は「日本人初、バタフライ種目でオリンピック金メダル」だ。4年後のロス五輪も視野に入れている。8月下旬のJOCでも100mと200mで優勝。9月には国体も控え大忙しだが、本人は実に楽しそう。今は来年3月の日本選手権への出場権獲得を目指している。この舞台に立てなければ、五輪代表選手には選ばれないからだ。目標にしているのは、東京とパリ五輪で金メダルを獲った200mバタフライ世界記録保持者のミラーク選手。彼の泳ぎを映像で研究している。現在の身長は172cm。高校生になって体が出来上がり、更に磨いた技術と気持ちが一つになった時、きっと世界の頂点をミラーク選手と競う日が来るだろう。将来が実に楽しみな選手だ。

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