夢を追え! 小嶋隆三氏インタビュー
「悩んでもいい。大事なのは思考し前に進むこと」
株式会社RMG 代表取締役 / 歯科医師
小嶋 隆三 氏
なぜダメなのかを考えて、
解決策を見つけ、やってみる。
私は小学1年から野球を始め、そこから多くのことを学びました。特に、中学、高校でキャプテンを経験したことは、その後の人生に大いに役立っています。監督やOB、メンバーなど、色々な意見を集約しなければならず、悩むことや辛いことも多かったですが、悩んでいるだけでは何も変わりません。なぜダメなのかを考え、解決策を何とか見つけ、とりあえずやってみる、その繰り返しでした。一番の思い出は高校3年の夏、チーム一丸で掴んだ、強豪校・日大三島に8対6の逆転勝利です。最後まで諦めず、それまでやってきた練習を信じて思い切りやれば、何かが起こることを知りました。一番のモチベーションは、「このチームで勝ちたい」でした。強い相手に勝つのが面白いし、カッコいい。それが野球の楽しさでもあり、静岡西高野球部を選んだ理由でもありました。練習が上手くいかなくても、試合で負けても、それは最後の夏に結果を出すためのプロセスと割り切っていたし、失敗の中にこそ、解決のヒントがあります。今思えば、何とかしたい一心で、会社経営で重要な、仮説・実行・検証のサイクルを回していたわけです。
自分の人生は自分でコントロール。
まずは紙に書いて整理してみよう。
中学時代はピッチャーで静岡市の選抜メンバーに選んでいただき、活躍を期待しましたが、高校で肘を故障し、様々な壁を知り、目指す先を医療の道に変更しました。勉強と野球の両立は大変でしたが、現役で合格すると決めた私が使ったのがマインドマップです。一つの課題に対して、考えられる解決策を全部書き出し、そこから行動を決めて実行していきました。本格的に勉強にシフトしたのは野球が終わってからですが、何とか現役で合格することができました。自分がやると決めたことを、どうすれば実現できるか、論理的に考え実行したのです。それは、会社を経営している今も変わりません。私は医療に携わる中で大きな課題に直面しました。それは、平均寿命と健康寿命に大きな乖離があることでした。この乖離により介護の問題や医療費が膨らむことで、若い世代へ様々な負担が増えます。株式会社RMGでは、この課題を解決するために、様々な挑戦を続けています。もちろん上手くいくことばかりではありません。悩むこともいっぱいあります。それでも、思考と試行を繰り返せば、何かが変わると信じています。
悩むこと自体は決して悪い事ではありませんが、現実を悲観するだけの悩みは思考停止だと自分の中では定義しています。悩みで止まっている時は一度紙に書き出してみるのもいいでしょう。自分の人生は自分でコントロールできます。大事なのは、考えて前に進むことです。
株式会社RMG 代表取締役 / 歯科医師
小嶋 隆三 氏
1983年生まれ。服織中学、静岡西高を経て、2007年に大学を卒業後、大学病院、複数の個人クリニックで鍛錬を行い臨床家としての実績を積む。2013年に個人クリニック「小嶋デンタルクリニック」を開設。同時に設立した株式会社RMG(現社名)では、介護保険サービスや健康寿命延伸をテーマに、低糖質サラダ専門店「Mr.green」や高タンパク自然派グラノーラ「パワグラ」の開発など、食を通じた予防医療を展開する。趣味はトライアスロン。今年は8レースに出場予定。