Go For It ! 高橋航太郎選手インタビュー

東京オリンピックで伝えたい。一生懸命にやればできる、ということを。

競泳男子4×200メートルリレー 日本代表

高橋航太郎 選手

1994年、静岡市清水区出身。清水六中、静岡東高、鹿屋体育大学を卒業し、現在は自衛隊体育学校に所属。東京五輪代表選考会を兼ねた2021年の日本選手権、200メートル自由形で4位に入り、男子4×200メートルリレー五輪代表の座を勝ち取った。

 小さい頃は、自分がオリンピックに出場できるなんて、考えたこともありませんでした。実は水泳がキライだったんです(笑)。父が水泳の経験者だったこと、僕が水遊び好きだったこともあり、チャンピオン・スイム・スクール(現アケアクラブ)に通い始めたのが幼稚園の時。最初は水遊びの延長で楽しかったのですが、小学生になり選手コースに入ってからは、練習がイヤで仕方なかった。その頃の目標は、学校の授業でみんなよりも早く泳げるようになることだったので、それ以上の努力をする必要を感じなかったのです。運よく県大会に出場できても嬉しくなかったし、タイムが悪くても悔しくありませんでした。中学に入ったら水泳をやめて、野球をやろうと考えていたほどです。そこでスイミングのコーチに説得されました。若い頃のコーチが県大会で活躍したことを伝える新聞記事を見せられて、「頑張ればキミもこうなれるよ」って。僕も単純なので、だったらやってみようって。そこから真剣に水泳に取り組むようになりました。本当の意味でスイッチが入ったのは、中学1年の中体連で県大会の標準記録を切れなかった時です。初めて悔しいと思いました。初めて一生懸命に頑張ったから、心から悔しいと思えたのです。そこからは東海大会出場を目標として、さらに練習に打ち込みました。1年の冬には平泳ぎから個人メドレーに種目を変更。試行錯誤を繰り返しながら、結果が出たのは中3の中体連でした。県大会で5位となり、目標だった東海大会に出場できた時は本当に嬉しかった。やればできるんです。この記事を読んでいるみんなも、簡単にあきらめるのではなく、一度でいいから「やりきった」と言えるくらい頑張ってみて欲しいです。そうすれば必ず、技術もメンタルも向上するし、夢中になることの楽しさが分かると思うから。
 高校は、中学時代に市の水泳合宿で仲良くなった仲間たちと話し合い、みんなで静岡東高に進学。もちろん、受験勉強もがんばりましたよ(笑)。高校1年で東海大会、2年でインターハイ出場と一歩ずつステップアップ。3年のインターハイは決勝進出を目標にしていましたが、結果は25位くらいでした。まだまだオリンピックは遠かったですね。大学ではもっと自分を追い込み、高めたいと考えて鹿屋体育大学を選びました。鹿屋の水泳部は、当時日本で一番泳ぐと言われていたんです。分かってはいたものの、実際の練習量には驚かされました。人間ってこんなに泳ぐことができるのか、と。正直、1週間で辞めたくなりました…。でも、やればできる。そう思って歯を食いしばって練習についていきました。この時期を耐えたからこそ、今の自分がいるのだと思います。猛練習の甲斐あって、1年生の冬に一気にタイムが伸び、大学での目標だった日本選手権の出場権を獲得できました。次の目標は日本選手権の決勝進出。僕の場合もそうですが、一つの目標をクリアしたら、頑張れば手が届きそうな次の目標を設定してクリアする。大きな夢を叶えるコツは、一歩一歩、着実に階段を上っていくことだと思います。
東京オリンピック開催が決まったのは、大学在学中のことでした。絶対に出場したい!そう思ってはみたものの、その頃の僕にとってオリンピックは夢のまた夢です。そこへ行くためには、これまで以上に頑張る必要がありました。社会人となり自衛隊で練習を積み、一つずつ目標を達成。より良い結果を求めて、個人メドレーからクロールに転向したのは2018年のことです。競技者として若くはない年齢になってからの転向でしたが、東京オリンピック出場には欠かせない挑戦でした。沢山の人のサポートを受けながら、ライバルたちと切磋琢磨し、いくつもの目標をクリアした結果、2019年の世界選手権に出場。それからは、オリンピック出場は夢ではなく、達成すべき目標になっていました。東京オリンピックへの最後のハードルであり、チャンスでもある2021年日本選手権男子自由形200メートル決勝では、自己ベストを更新。4位に入ってオリンピック出場が内定しました。次の目標は東京オリンピックの表彰台です。表彰台に立つことが、これまで自分を支えてくださった方々への恩返しだと思っています。また、高校で芽が出なかった自分でもここまで来られる。やればできる。その姿を見せることで、「頑張ればキミもこうなれるよ」って、静岡でスポーツを頑張っている子供たちに伝えたいんです。


 

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