夢を追え! 杉山 武靖 氏 インタビュー
「好きなことをやりたいから、勉強も頑張れる」
静岡ガス株式会社 執行役員
営業本部 副本部長
杉山 武靖 氏
諦めずに立ち向かえば、
逆風もチャンスとなる。
物心ついた頃には、父親とヨットに乗っていました。「世界一周に行って来るよ」とふらっと出掛ける様な父でした(笑)。小学4年で競技を始め、高校では後輩と2人でヨット部を作ろうと学校に掛け合いました。当時としては珍しい事でしたが、学校が協力的で、諦めずに何でも挑戦すれば実現することを知りました。ヨットの経験は、今の仕事にも生きています。ヨットは、逆風が強いほど速く進めるので、仕事で困難にぶつかった時は、「逆風も悪くない」と落ち込むことなく、どうすれば前へ進めるかを考えるんです。スポーツは真剣に取り組んだ分だけ、それを勉強や仕事に置き換えることで、役立つことは必ずあります。ヨットからは本当に多くの事を学びました。
私は年間120日ほど海に行っています。平日は仕事、週末は練習か試合。好きなことをやりたいから仕事も頑張れます。それは、学業との両立も同じ。朝から夜までダラダラ勉強するよりも、半分好きなこと、半分勉強の方が集中できると思います。現在指導しているヨットスポーツ少年団には受験生もいますが、試験ギリギリまで練習して、有名進学校に合格しています。「時間がない」という逆風も、本人のやる気と工夫次第。それが自信へとつながります。
photo by BULKHEAD magazine JAPAN
スポーツを続けるからこそ
得られるものがある。
ヨットをやめようと思ったことは一度もありません。小・中・高・大学・社会人と競技を続ける中、そこから得られるものは変化してきました。勝ち負けがクローズアップされがちですが、スポーツには勝負以外にも色々な楽しみ方があります。指導者になって思うのは、自分の教え子が勝つのは、また違った喜びなんです。私は体が動く限り、競技者として、指導者として、ヨットを続けるつもりです。国体出場30回で国から表彰されると聞きました。あと2回です。以前は興味のなかった世界一周も、定年後に挑戦しようかと考え始めています。学生時代に熱中したものをやめてしまう人が多いですが、せっかく始めたスポーツですから、長く続けて欲しいと思います。当社の野球部のメンバーは実に楽しそうです。私も生涯現役で、ヨットを楽しみます。
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静岡ガス株式会社 執行役員
営業本部 副本部長
杉山 武靖 氏
1966年生まれ。静岡市清水区出身。54歳。小学4年生時に清水ヨットスポーツ少年団入団。静岡聖光学院に進学後、ヨット部を創部。高校でインターハイ、国体出場。同志社大学ヨット部ではインカレ4年連続団体優勝に貢献。1989年静岡ガス(株)入社、ヨット部を創部。2014年同社ヨット部選手と出場したスナイプ級世界マスターズ選手権大会にて日本人として20年ぶり優勝。国体出場28回、優勝3回。息子の航一朗氏もヨット選手。清水ヨットスポーツ少年団団長。気象予報士。
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