東海大学付属静岡翔洋高等学校 女子硬式野球部
創部4年目で春の選抜準優勝。
次は甲子園「笑顔で日本一」を。
2020年に3人の同好会から始まった静岡翔洋女子硬式野球部は、今年の春の選抜で全国準優勝を遂げた。それまでは3大会でベスト16が最高。1年生から出場している宮主将は、ベスト8進出を掛けたクラーク記念国際高戦を最も記憶に残る試合にあげた。「前回1対11で大敗した相手に延長で勝ち、チームの成長を実感。盛り上がりも凄かった」と当時を振り返る。勢いに乗ったチームは決勝まで進み、念願の東京ドームで昨季3冠の神戸弘陵と対戦。結果は1対9で敗れたが、決勝まで無失点の絶対王者から1点をもぎ取る意地を見せた。
投手は垣崎、遠藤の2枚看板に、1年生の石野が加わった。守備はショート池本を中心に内外野共に安定している。攻撃では、出塁率の高い1番井戸の足を絡め、3番川満、4番長瀬、5番宮が返すパターンが強みだ。盗塁やエンドランなど、選手たちは細かい野球で相手を崩す野球知識や技術を磨いてきた。激しいレギュラー争いで個を磨きながら一体感もある。監督やコーチと選手間の壁が無く、質の高い対話がチームの強さを支えている。
1年生23人を加え、部員は74人になった。合言葉は「笑顔で日本一」。ゼロからのスタートを見守ってきた弓桁監督は、部員が増えても信念を変えない。全国から集まる精鋭も初心者も練習内容は同じ。全員が心の底から野球を楽しむことが大事なのだ。「春と夏は違う。準優勝に慢心することなく、一戦必勝で挑んでほしい」と選手を送り出す。その先に悲願の全国制覇がある。参加62校の頂点を決める決勝は8月3日の甲子園だ。
創部年/2021年 監督/弓桁 義雄
キャプテン
宮 茉夢
捕手
74人全員で日本一!
みんなで喜び合いたい。
笑顔で練習する楽しそうな雰囲気に魅かれ入部を決めました。注目されるチームでメディアの取材も多く、東京ドームも現実に。色々な経験をして、世界が広がりました。甲子園はずっと目指していた夢の舞台。春は打てなかったので、夏はバットでも勝利に貢献したいです。ベンチに入れない選手も含め、74人全員が一つになって「笑顔で日本一」を叶え、みんなで喜び合いたいと思います。
2023年度 静岡翔洋高校 女子硬式野球部
2021年度 静岡翔洋高校 女子硬式野球部
2020年度 静岡翔洋高校 女子硬式野球部
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