静岡県立静岡東高等学校
堅い守りからつなぐ攻撃へ。
ベスト8目指し、まず一勝。
一昨年夏ベスト16に進んだ静岡東は、昨年夏から公式戦初戦敗退が続くが、投手を中心にしっかり守り攻撃につなげるスタイルは今年も変わらない。大敗した秋から守備を鍛え、チーム本来の堅い守りが形になり、春は島田樟誠に3対4の惜敗だった。
投手陣は、3年生右腕の弥田と戸塚、左腕の市毛、2年生右腕の長阪の4枚。選手の状態と相手を見極めながら、継投で相手打線を抑えに行く。夏本番は投手陣の仕上がりが鍵になる。サード海野、セカンド浅羽を中心とした堅実な守りが投手を支え、アウトを一つずつ確実に取り、守り抜くことができれば、攻撃へのリズムが生まれ勝機は見えてくる。攻撃面は、単打でつなぎ、1点ずつ積み上げていくのが静岡東流。2年生のリードオフマン、1番センター早瀬が塁に出てかき回し、主軸の海野が返す得点パターンが出てくると波に乗る。
練習時間は他校に比べれば決して多くない。野球部に限らず、全国大会進出を目指す運動部、文化部でも、あくまで学業優先だ。選手たちは自分の課題に向き合い、どう練習すべきかを自ら考え、真面目に取り組んできた。「文武両道の学校で、高みを目指す仲間と励まし合いながら野球ができて良かった」と石戸主将。目標は一昨年を超えるベスト8進出だ。戸塚監督は「まずは一つ勝ち、次につなげること。自分たちがやってきたことを信じて、悔いのない野球をしてほしい」と選手を送り出す。昨夏の初戦、1点差負けに終わった悔しさを胸に秘める選手たち。静岡東らしい粘り強い野球に期待したい。
創部年/1963年 監督/戸塚 哲弥
キャプテン
石戸 遼
外野手
全力で応援に応えたい。
最後は悔いなく笑顔で。
勉強も野球も頑張りたくて静岡東に進学しました。1年生から共に頑張ってきた仲間は最高の財産です。昨年の夏の大会は初戦敗退に終わりましたが、学校の応援団が大きな声援を送ってくれる光景にとても感動しました。秋、春と初戦敗退が続いていますが、夏こそは勝って、その応援に応えたいと思います。目標はベスト8。高校野球最後の夏、悔いなく笑顔で終われるように全力で戦います。
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