ブラジリアン柔術とラグビーの二刀流で高みを目指す竹田陽孝選手。ラグビーのコーチに勧められて始めたブラジリアン柔術で見事プレティーン白帯ジャパンランキング1位となった。

静岡市立安西小学校6年
ブルテリア格闘技ジム静岡ボンサイ柔術所属
竹田 陽孝(たけだ ようこう)選手

ブラジリアン柔術は、寝技での攻防が中心の組技系格闘技。最近では芸能人も趣味として楽しみ、競技人口が増えている。磐田、浜松を拠点とするボンサイ柔術が2021年に静岡市にもオープン。竹田陽孝君(安西小6年)は開設と同時に小学4年生から競技を始めた。きっかけは年中から続けているラグビー。市内のスクールとアカデミー、東京とのオンラインでラグビーを学び、コーチに勧められたのがブラジリアン柔術だった。基本的な技から学び、徐々に技を覚え、大会にも出るように。最初は白帯体重別4~5年クラスで3人中3位だったが、自分から攻めることを覚えると勝てるようになり、メダルの色は銅から銀、金へと変わっていった。5年生の時には、アジアンオープンで優勝し、プレティーン白帯のジャパンランキング1位になった。相手を倒すテイクダウンを得意とし、それはラグビーのタックルにも通じる技だ。

実直に練習を重ねる努力家。二刀流、両方で高みを目指す。

「新しい技を覚えて、相手にタップ(参った)させるのが楽しい」と陽孝君。約2年で覚えた技は100近い。ジムの鈴木先生も「自分で考えて練習し、実直にコツコツ積み上げる力が強み」と賞賛する努力家だ。陽孝君にはどうしても勝ちたい相手がいる。同じ時期に始めた1学年上だが、まだ一度も勝てていない。当面の目標は、そのライバルに勝つことだ。大会は小6・中1が同一クラスで、帯の色も変わったので相手は強くなるが、陽孝君には楽しみでしかない。中学生になっても、ラグビーとブラジリアン柔術の両方を続ける予定だ。「ブラジリアン柔術は中3までにオレンジ帯、将来は黒帯を目指したい。ラグビーは高校で花園に出場し、プロになるのが目標」と二刀流で高みを目指す。

小学生ながら、どっしりとした落ち着きと目力からは、花園でシード校の強力選手をタックルで止める姿も、世界大会で屈強な相手にタップさせる姿も想像できる。ぜひ、二刀流で夢を叶えてほしい。

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