夢を追え! 松原亜美さんインタビュー
「練習は量より質。テーマを決めて一発入魂」
静岡ガスエネルギー株式会社 本社
保安・技術グループ 中部チーム
松原 亜美 さん
プレッシャーと闘い続けた高校時代。
教えを自分の言葉に置き換え体現。
私は小さい頃から好奇心旺盛で、宮里藍さんブーム絶頂期の8歳からゴルフを始めました。平日は練習場、週末はゴルフ場の毎日。高校進学前からゴルフ推薦がある教員免許を取れる大学を自分で調べ、日本体育大学に行くと決めていました。静岡北高ではゴルフ部でしたが、1日8時間授業の学科で部活に参加できず、授業が終わった後、19時から22時まで毎日練習。遊んでいる同級生を羨ましくも思いましたが、自分で決めた事だからやるしかない。その一心でした。とにかく推薦を取れる好成績へのプレッシャーが強かったです。一番こだわったのは、教わったことを自分の言葉に置き換えて体現していくこと。例えば、前傾の角度をキープと言われれば、どの筋肉をどう動かせばいいのかを自分の頭で考えて、徹底的に打ち込みました。そうすることで、一つ一つを忘れずに自分のものにできたのです。私の代はいわゆる黄金世代で高校の予選会のレベルが高く、全国大会には進めませんでしたが、大学への熱い思いが通じたのか、念願の日体大に合格することができました。
仕事とゴルフを両立しながら
女子アマの頂点を目指す。
ゴルフの成績が上がったのは大学からです。私は元々プロ志向ではありませんが、周りに負けたくない気持ちが強く、自ら編み出したのが、その日のテーマを決めてやり遂げる練習方法でした。一球に時間をかけ考えて打つ、量より質を重視した練習で、1年から4年までレギュラーで居続けました。バイトも勉強もゴルフもやって、遊ぶ時間も作れましたから、今なら高校生の自分に「量より質だよ」と教えてあげたいですね。それは、どんなスポーツにも勉強にも通じると思います。ゴルフは大学で終える予定でしたが、3年の後半からコロナ禍で試合に出れず引退。県のアスリート雇用支援事業で社会人でも上を目指せることを知り、競技続行を決めました。社会人になった今も、「一発入魂」の練習方法は変わりません。50球を1時間かけて打ちます。仕事は8時45分から17時半まで、ヘルメットと作業着を着て現場に出ることもあります。仕事とゴルフを両立して、日本女子アマや国体で優勝するのが目標です。夢のような話ですが、大学同期の河本結プロやプロを目指している同級生には負けたくありません。根っからの負けず嫌いなんです(笑)。
静岡ガスエネルギー株式会社 本社 保安・技術グループ 中部チーム
松原 亜美 さん
1999年生まれ。静岡市清水区出身。23歳。8歳からゴルフを始め、由比中学、静岡北高を経て、日本体育大学に進学。レベルの高い関東大学Aリーグに属する日体大ゴルフ部で4年間レギュラーの座を守り、関東リーグ戦の優勝実績を持つ。2020年の大学4年時に、静岡県女子アマチャンピオンシップ優勝。2021年、県アスリート雇用支援事業を通して静岡ガスエネルギーに入社。ガス供給設備の期限管理などに携わる。ゴルフ部所属。10月開催の「とちぎ国体」静岡県代表。国体出場権獲得は自身4度目。