息子たち同級生は小学校からの同士、今は最高の仲間。3年間の日々を運命の一戦にかける!
静岡市勢が大健闘を見せた全国中学校体育大会も終わりを迎えました。中学3年生の皆さん、今年の夏は全力を出し切れましたか?コロナの影響を受けながらも目標に向かって努力を重ねた皆さん、本当に素晴らしいと思います。支えてくれた周りの方や仲間への感謝を忘れず、次のステップでも頑張ってください。さて今回は、この夏熱い試合を見せてくれた剣道部の親御さんから、編集部に届いたコラムをご紹介させていただきます。(編集部)
息子たち同級生は小学校からの同士、今は最高の仲間。3年間の日々を運命の一戦にかける!
大里中学校剣道部の三年生はたった6人。異なる小学校から集まった6人ですが、小学校からの同士。小学校も通った道場もそれぞれ違うけど、中学に入ったら同じ部活の仲間となることを子供たちも私たち親も楽しみにしていました。このメンバーが集まったらすごい結果も期待できるかもしれない。東海大会出場も夢じゃない、いや、全中も・・・ そんな冗談みたいな夢をみていました。
しかし、中学入学とともに新型コロナウイルスの影響を受けます。ありとあらゆる試合が中止になりました。ただひたすら部活での稽古を続ける変化のない日々。大会を勝ち抜く気持ち、もしかしたら剣道を続けるという気持ちさえも維持することが難しかったかもしれません。コロナ禍でも顧問の望月先生と外部コーチの横山先生は可能な限り他校との練習試合の場を設けてくださいました。強豪校との試合はとてもいい経験と自信をつけることができたと思います。練習試合から帰った息子の顔がとても満足そうだったのをよく覚えています。望月先生は剣道経験者ではありませんが、いつも部員のそばに寄り添い、たくさんの応援と部のためにご尽力いただき感謝しています。そして、静岡市内の部活動も徐々に動き出し、息子たちが初めて戦った強豪東海大翔洋中との団体戦では、負けてしまうも将来を大きく期待できる結果となりました。ジュニアアスリートに掲載された「翔洋を脅かす存在になれるかもしれない」という記事に、心が躍りました。稽古にも力が入ります。翔洋を倒して優勝しよう!全員で誓った目標となりました。
2年生での中体連団体戦はまさかの予選敗退。この1年は新たなライバルの出現に幾度も苦しみました。でも、いつか優勝するぞという気持ちは、全員が変わらず持ち続けていたと思います。
そして迎えた最後の中体連。団体戦市大会は順調に勝ち上がり、その後の県大会はなんと3位!冗談を言い合いながら夢みた東海大会へ出場が決まりました。息子たちは部活動だけではなく、6人全員がそれぞれ道場にも通い稽古に励んできました。学校等忙しい日々に、今日は稽古を休みたいと思った日もたくさんあったことでしょう。本当によく頑張ってきたと思います。
東海大会では、予選リーグを岐阜県1位のチームと引き分けるも本数差で2位通過し、いざ決勝トーナメントへ。決勝トーナメント初戦は、あの目標だった東海大翔洋中と戦うことに。これは運命だと思いました。試合は、中堅まで戦ったところで2勝1敗。全員がもしかしたらと思ったに違いありません。しかし、副将戦では、相手に一本先取され一気に現実へ戻されます。絶望と希望との狭間で取り返した一本がチームを希望へと繋げます。そして勝敗を決める大将戦へ。3年間苦楽を共にした仲間を背負って戦います。でも翔洋の選手もまた同じ小学校の同級生であり、大将二人は同じ道場で汗を流してきた同士。当人たちはもちろんでしょうが、私たち父兄も熱くなるものがありました。運命の一戦の結果は勝ち星同数、本数一本差という惜敗。勝つことはできませんでしたが、今まで大敗続きだった彼らがここまで翔洋中に迫ることができました。本当にドラマのような試合でした。
息子は、いろいろあったけど幸せな3年間だった。最高の仲間だ。と言います。私たちも子供たちを通してたくさんの幸せをもらいました。沢山の感動を与えてくれた大里中剣道部に、感謝です。
<文と写真>大里中剣道部父母 岩本様
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