夢を追え! 鳥羽剛史氏インタビュー

「志を高く。目指さなければ辿り着かない」

株式会社ティーアンドティーグループ代表取締役 
鳥羽 剛史 氏

結果だけがすべてではない。
本気で上を目指すことが重要。

6歳から大学1年生までのサッカー人生で、今の私に大きな影響をもたらしてくれたのが、高校サッカー部での3年間でした。全国から優秀な選手の集まる県内の強豪校ではありませんでしたが、そのチームを『戦う集団』に変えたのが、新卒で赴任された一人の先生でした。当時は静岡学園、清水商業、藤枝東が優勝候補。そんな中、本気で全国大会出場を目指したのです。勝つためには彼ら以上の練習量が必要ですから、厳しい走り込みなど、それはもう苦しかったです。本気で成し遂げたい目標があれば、どれだけの努力が必要か、計画を立てて目標に向かう術を、私はこの時に学びました。結果、先輩たちは県ベスト8、私たちはベスト12まで進みました。優勝を目標にしていなければ、決して辿り着かなかったでしょう。また、先生は「サッカーだけが全てではない」と常に言っていました。サッカーを通じて学んだ生き方や培ったものを社会に出てから生かせばいいと。1学年42人の部員がいる中、レギュラー入りは叶いませんでしたが、目標に向かって努力し続けたことは私の大きな財産です。私は、社会に出てから苦しいと思ったことは一度もありません。高校時代のトレーニングに比べれば、平気なことばかり。夜遅くまで働いても、足はつりませんから(笑)。志を高く、本気で目指し努力したことで得た精神力や計画性は、今の会社経営にも大いに役立っています。

自分が何を成すべきか。フラッグを立て、
まずは、スタートラインに立つこと。

大学1年でサッカーを辞めた私の次の目標は、自分の会社をつくることでした。IT事業の成長性に取りつかれ、23歳で起業しました。会社を成功させるのも、部活動で全国大会に出場するのも重要なのは、そこに向かう計画と実行力。いつまでに何をやるのかを明確にし、強烈に実行するだけです。会社は軌道に乗り、教育事業にも興味があった私は、7年前、保育士をしていた弟と、障がい者の自立を支援する施設を立ち上げました。現在、高校生まで約215名に、一人ひとり違う特性に合わせた個別の支援計画を実施しています。例えば、挨拶ができること、社会に出てコミュニケーションを取れることなど、個別に目標を設定するところから始まります。大事なのは、自分が何を成すべきかを明確にすることです。悩んでいるだけでは何も解決しません。それは、障がいのある方もない方も同じだと思います。まずはスタートラインに立つところから始めてみてください。そうすれば自ずとやるべきことが見えてくるはずです。


子育てにお悩みの方は放課後等デイサービスかぶとむしクラブ TEL 054-277-5001
障がいがあっても自立した生活をしたい方は障がい者グループホームT-room TEL 054-686-2284


株式会社ティーアンドティーグループ代表取締役 
鳥羽 剛史 氏

1985年生まれ。静岡市葵区出身。37歳。6歳からサッカーを始め、井宮小、籠上中学、静岡西高校サッカー部に所属。日本体育大学を卒業後、23歳でIT事業にて起業。2015年、静岡にて放課後等デイサービスかぶとむしクラブを立ち上げ、現在では、障害者グループホーム、訪問看護ステーション、高地トレーニングドープなど、25の事業所を運営する。趣味はサーフィン。教員免許の資格を持つ。

おすすめの記事

関連記事