静岡中央ロータリーカップ「第15回静岡県ジュニアラグビーフットボール大会」第3節

出場は4チーム。総当たりのリーグ戦。

今年は全中関西地区予選で静岡県代表として、ベスト8に残ったヤマハRSが頭一つ抜きん出ており、それをRS合同、清水合同、そして唯一の中学校ラグビー部である静岡聖光学院中が追う形に。ヤマハRSには体の大きな選手も多いが、それだけではない。しっかりと戦況を見ながら、全員が攻守の切り替えを瞬時に行える、組織力も際立ったハイレベルなチーム。
第1節の対戦相手、清水合同はヤマハに全く歯が立たず、なんとか起死回生の一撃を狙うもボールが支配できない。終わってみれば105対0という大差。
第2節の聖光学院は気合も十分。あとはどこまで主導権を握れるかが鍵。次々にヤマハがトライを重ねる中、激しいタックルでなんとか流れを引き戻そうとする。しかし、攻めればミスが重なり、66対7。かろうじて後半終了間際に1トライを返したが大差となってしまった。
第3節は優勝を賭けRS合同vsヤマハの全勝同士対決。前半開始早々、ヤマハが連続トライ&ゴール。これはまた、と思った矢先にRS合同の反撃が始まる。2トライを奪い返すが1ゴールを外し前半を12対14で折り返す。後半開始3分ついにRS合同が1トライ1ゴールを決め逆転。しかし直後5分にヤマハも1トライを返し19対19の同点に。9分RS合同が1トライ1ゴールを決め突き放そうとするも11分にはヤマハも1トライ1ゴールを決め同点に追いつき26対26。両チーム譲らずがっぷり四つの展開が続く。しかし終了間際19分、ヤマハが渾身のトライを決め26対31でノーサイド。惜しくもRS合同は敗れ優勝を逃した。最後まで自分たちが絶対に勝つという強い意志を持ち続け、双方が全力を尽くした素晴らしい試合となった。

静岡ラグビーの未来を育てていくということ。

「この大会は勝ち負けよりも個々がレベルアップしながらラグビーの楽しさを知って、高校へ行っても、ラグビーを続けてもらうことが目的。とにかく純粋にラグビーというスポーツを楽しんで欲しい」と実行委員長の圓福氏は語る。確かに各チームにはレベルに差があり、試合によっては大差がついてしまうこともある。しかし選手たちはたとえどれだけ点差が離れようと、全員がひとつになり、声をかけ合い、支え合い、恐怖を押さえ込みタックルし、めげることなくアタックを繰り返す。また、勝っているチームも驕ることなく対戦相手をリスペクトし、同じ競技を愛する仲間として対峙していることが、見ている我々にも伝わってくる。それがラグビーという競技のいちばん素晴らしいところであり、それはしっかりとこの中学生たちの心にも根付いている。その昔、ウェールズ代表に82対6で負けたジャパンを見た。そのジャパンが今、ワールドカップで大活躍しているのがラグビーだ。静岡のラグビーはまだまだこれから、きっとここから新しい未来が生まれることだろう。


第3節は9月15日(日)静岡聖光学院グラウンドにて行われました。

第3節 第1試合
|81|静岡聖光学院中 – 清水合同|0|

※清水合同:清水南高校中等部、ラグビークラブ清水

第3節 第2試合
|31|ヤマハRS – RS合同|26|

※RS合同:静岡RS、沼津RS、浜名湖RS、東海大翔洋中

表彰式

●大会結果
優 勝:ヤマハラグビースクール
第2位:RS合同(静岡RS、沼津RS、浜名湖RS、東海大翔洋中)
第3位:静岡聖光学院中学校ラグビー部
第4位:清水合同(清水南高校中等部、ラグビークラブ清水)

静岡中央ロータリーカップ「第15回静岡県ジュニアラグビーフットボール大会」第1節
静岡中央ロータリーカップ「第15回静岡県ジュニアラグビーフットボール大会」第2節

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