やるからにはどちらも全力。成長を加速させる相乗効果!

静岡市立竜南小学校6年
千代田AC・葵ファルコンズ 所属
山並  航星(やまなみ こうせい) 選手

コンバインドA(80mハードル+走高跳)の県代表として、11月の全国小学生陸上競技交流大会に出場した山並航星君は、野球も楽しむ“二刀流アスリート”。小さい頃から体を動かすことが好きで、兄や父と野球を楽しみながら、走る速さも光っていた。4年生で千代田ACに入り陸上を始めると、5年生から挑んだコンバインドAで着実に成績を伸ばし、6年生で県1位(13秒42+1m20)に。野球部で活躍する兄を見て、「自分もやりたい」と5年生から始めた野球では、サードで一番打者として存在感を放つ。週4日の練習を陸上2日・野球2日で両立し、走る、跳ぶ、投げる、打つ――両競技を通じて培った体の使い方が互いを高め合い、成長を後押しする。「自分が見つけた目標に向かって進める子に」と願いを込めて“航星”と名付けた両親は、「やるからには両方とも全力で。周りへの感謝を忘れず、自分の好きなことを一生懸命続けてほしい」と温かく見守る。

二刀流に育む挑戦力。夢へ続くまっすぐな眼差し。

初めて挑んだ全国大会は、緊張からか1台目のハードルでつまずき、悔しい結果に。それでも落ち込まず、「もっと強くなりたい」という気持ちを強めた。現在の自己ベストは12秒63+1m30。ハードルは全国優勝者に迫る記録で、伸びしろは大きい。野球でも好プレーが出た時の喜びが自信につながってきた。来春からは中学生。まだ悩み中ではあるが、二つの競技を続けたい気持ちはますます強くなっている。「ハードルは県トップをめざし、全国大会でリベンジを。野球は1年生から勝負し、2年でレギュラーになりたい」と意欲十分だ。野球の技術がまだまだ足りないことはわかっているが、将来の夢は俊足を生かし、ソフトバンクホークスの周東選手のようなプロ野球選手になること。陸上と野球、どちらも大好きで、どちらも全力で続けたい。陸上でスピードを極め、野球の技術を磨きたい。そんなまっすぐな気持ちが、未来への可能性を大きく広げている。

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