静岡県ソフトテニス連盟県ランキング小学 生の部第2位の粉間・鈴木ペア。「リュウマ」 「タカハ」と呼び合う仲の良い2人がペアを組 んだのは、小学6年生からだ。

有度山ジュニア ソフトテニスクラブ所属
粉間 飛羽(うるま たかは)
鈴木 龍真(すずき りゅうま)ペア

静岡県ソフトテニス連盟県ランキング小学生の部第2位の粉間・鈴木ペア。「リュウマ」「タカハ」と呼び合う仲の良い2人がペアを組んだのは、小学6年生からだ。5年生の時には、全国小学生ソフトテニス大会静岡県予選で、粉間君が5年生の部優勝、鈴木君は6年生と組んで優勝していた。お互い「速い球を打つ凄い選手」と認め合っていた2人は、鈴木君のペア卒業と同時にペアとなった。「最初の頃は声掛けが足りず、上手くいかなかった」が、猛練習を重ね、改善を繰り返した。「2人で全国1位になろう」という目標があったからだ。しかし県ナンバー1にと挑んだ5月の大会では惜しくも準優勝。ペアを組んで2か月、2人が感じたのは悔しさだった。優勝した藤枝市のペアは、その後も2人の前に立ちはだかり、あと一歩という悔しさを何度も味わった。県優勝は10月の静岡県小学生ポイントチャレンジ大会の1回。ほとんどの大会で県準優勝に終わったが、最強ライバルの存在は2人にとって最大のモチベーションでもあった。

「お兄ちゃんには絶対負けない」
負けず嫌いな次男ペアの原点。

2人には共通点がある。鈴木君は4人兄弟の次男、粉間君は3人兄弟の次男。2人とも最大のライバルは先に始めていた兄たち、「お兄ちゃんには絶対負けない」が原点だ。それが、同年代の最強ペアに替わり、全国に多くのライバルがいることも知った。勝ちたいから熱中する。目標に向かって夢中になる姿を見てきた親たちが「羨ましい」というほどだ。有度山クラブの市川博コーチは「2人とも積極的で、練習に真面目に取り組む申し分のない選手」と太鼓判を押す。チャンスボールを確実に決め、作戦を立てるのが得意な鈴木君。威力あるファーストサーブを得意とし、強いボールを打って形勢逆転する力がある粉間君。2人は中学からライバル関係になる。テニス強豪の大里中に進む鈴木君は「団体・個人で県優勝。全国上位」を目標に掲げ、長田南中に進む粉間君は「大里には団体戦でも個人戦でも1回は勝ちたい」と意気込む。互いに「絶対に負けない」と目を輝かせた2人。今後の成長が楽しみである。

 

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