静岡済生会ドクターによる ジュニアアスリートのための メディカルコラム

サプリメントとは…
サプリメントは特定の成分を効率的に摂取できるように作られたものです。食品の有効性と安全性は「誰が」「何を」「どのような目的で」「どれだけの量と期間で摂取するか」が深く関係していますが、病気の予防や治療の効果については検証されておらず、時に有効性や安全性についてもエビデンスが拡大されていることもあり注意が必要です。

子どもが飲む場合は…
子どもは年齢により体格や体の機能が異なっています。大人では問題ない量でも、子どもでは多くなってしまうことがあり、使用する際には十分注意しましょう。

安心して使用するために…
まずは普段の食生活を見直すことが大切です。サプリメントを使用する前に、その成分が本当に不足しているかを確認しなければなりません。栄養素の摂取量は、食品パッケージの栄養成分表示や、文部科学省が公表している食品成分データベースを使用することで、把握が可能です。不足していない栄養素を取ってもほとんど吸収されず、逆に過剰に摂取することによる悪影響が出現することがあります。サプリメントを使用することを否定するわけではありませんが、使用する場合は保健医療の専門職の助言を受け、「いつ、どの製品を、何錠または何カプセル飲み、その時の体調はどうであったか」というメモを取るようにしましょう。

文・ 丸 山 慶


<プロフィール>
丸 山 慶
静岡県浜松市出身。小児科医。
静岡済生会総合病院小児科勤務。

「オーバートレーニングについて」編

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