昨年のライオンズ杯静岡地区3位の城山・中島中合同チームは、3校合同でスタートした5年前から、合同と単独を繰り返してきた。そこには、少人数の短い練習時間でも強くなれると信じて突き進む姿があった。

静岡市立城山中学校・中島中学校
合同野球チーム
今の仲間で戦う最後の全軟。
県大会出場を目標に切磋琢磨。
城山中10人、中島中9人、19人の合同チームは、昨年1勝もできなかった全軟の県大会出場を目指している。4月からは単独チームとなり、今の仲間で戦うのは全軟が最後だ。平日は別々、土日は合同練習。城山の鈴木監督と中島の望月コーチが毎日連絡を取り合い、内容をすり合わせる。「チームの目的は人間形成、目標は勝つこと」と鈴木監督。選手たちは練習前に「人が嫌がることを率先して」「提出物は期限内に」「常に全力疾走」などの7か条を唱和する。正しいと信じた道をやり切ることが、勝利に、人としての成長につながるという信念がある。
短い練習時間を自宅でカバー。
勝つと信じて1日300スイング。
部員はソフトボール経験者と初心者のみ。練習はもっぱら基礎の反復だ。自身も高校球児だった鈴木監督の、高校野球につなげたい思いがある。城山中の冬の下校時間は4時半で、短い時は練習時間が5分。できるのは素振りのみだ。選手は1日300スイングを目標に自宅で振る。常に普段の力を出せるよう、あえて試合開始ギリギリに準備するなど、「考えて準備する」力も磨く。城山中の永嶋竜也主将は「打撃も守備もチームに欠かせない存在になる」と闘志を燃やすが、春以降も合同チームで続けたい気持ちは強い。それでも変化への対応力は成長の糧となる。頑張れ、城山・中島中野球部!
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