「空手をやめてからの空手」空手をいつか離れた時、 培ったものが役立つように。

日本空手協会「正空塾」秋山道場

静岡市葵区の秋山町公民館を稽古場に12年近く活動を続ける空手道場「正空塾」。県内に50支部ある日本空手協会道場の中にあり、年に一度の全国大会への出場者が多いという同道場を訪ねた。

幼少期から長く続ける生徒たち。基本〜形〜組手、全てを学ぶ。

えい! やー! 稽古場に子どもたちの元気な声が鳴り響く。掛け声とともに形を決める姿は実に凛々しい。代表の浦田さんは空手歴48年、指導歴35年。「空手をやめてからの空手」を信条に、挨拶、我慢強さ、努力する心、自分の意見を言える強さなど、空手を通じた人間形成を大事にしている。男女各1名の先生と共に、未就学児から中学生に段階を追って、基本・形・組手全てを教える。「明るく、元気よく、力いっぱいやってくれれば充分」と浦田さん。やらされ感はゼロ。幼少期から長く続ける子が多いという。

全国大会出場を決めた4名。空手の楽しさが伝わる笑顔。

コロナ禍で静岡県枠が各年代各種目2名の制限の中、4人が全国大会出場を決めた。小学1年から始め、中学組手1位の三浦敬太君(美和中3年)は道場の魅力を「キツ過ぎずラク過ぎず」と語る。全国大会3度目の山田翔海君(井宮北小)は小学6年の組手1位。目標は全国優勝だ。将来の夢が警察官の海野康太君(井宮北小6)は小学6年の形2位、「犯人を逮捕できる強い体と心」を作る。小学4年の形2位で今回初全国の奥田一慶君(服織小4)は、年中から空手を始め「気持ちが強くなった」という。4人の元気な笑顔が眩しかった。

 

■TEAM DATA
稽古日 月・木 19:00~21:00
活動場所 秋山町公民館(静岡市葵区)
会員数 25名
入会条件 空手をやりたい方(年齢不問)
月会費 3,500円
連絡先 090-3256-9761(代表/浦田)

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