静岡市立長田西中学校 野球部
目標は中体連県大会出場。「力戦奮闘」を胸に選手たちが自ら道を開く。
部員16人中8人が野球未経験ながら、秋の新人戦ベスト4。激戦の静岡地区で頭角を現す長田西野球部。古豪復活を誓い、選手主体のスタイルを貫く顧問の杉山先生に話を聞いた。
意識すべきことを明確に。選手が決める81の言葉。
81マスの真ん中には「中体連県大会」の文字。その周りを「守備」「打撃」「日常生活」などが囲み、「エンドラン」「一歩目」「清掃」「あきらめない」と続く。杉山先生が赴任した2年前から導入した目標設定シートは、チーム目標を選手のみで話し合い決める。「1年生の時はなかなか書けません。選手たちが自ら何度も考え言葉にすることで、自然と意識が上がります」と杉山先生。チームの目標を元に、個人のシートも作成する。新チーム発足後、シートは3枚目となり、自分たちがやるべきことは固まった。
基本を大事に、努力を重ねる。一生懸命の結果はOK!
令和に入り新調した横断幕の「力戦奮闘」。選手たちが考えた“全力を尽くして努力する”を意味する言葉だ。「後悔しないように今できることを精一杯やって欲しい。一生懸命やっての失敗は構わない」と杉山先生。静岡選抜にも選ばれた主戦の高木主将が「最少失点に抑え、取るべきところで点を取る。目標は中体連県大会出場」とチームを引っ張る。中部大会、会長杯と悔しい負けを経験したことで課題も明確になった。基本を忘れないキャッチボール、生きたボールを打つ。選手たちが自ら決めた目標に向かって努力を重ね、夏本番は思いっきり試合を楽しむことを願う。