乗馬に夢中だった少年時代。相棒との運命の出会い。

静岡県立静岡高等学校2年
静岡乗馬クラブ 所属
松岡  健心(まつおか けんしん) 選手

2025年9月、静岡高校(当時1年)の松岡健心選手が、第42回全日本ジュニア馬場馬術大会2025ジュニアライダー選手権(14~18歳)で優勝を果たした。前年のSAGA国民スポーツ大会少年馬場馬術優勝に続く快挙で、世代別日本一に輝いた。きっかけは3歳の頃。動物好きだった松岡選手は引き馬体験で見た景色に心を奪われ、6歳から本格的に乗馬を始めた。所属する「静岡乗馬クラブ」の上級者の姿に憧れ、「自分も馬を思い通りに動かしたい」と夢中になり、小学生の頃は週末のほとんどを同クラブの馬と過ごした。小学5年で初出場した全国大会は決勝進出を逃し、悔しさを味わう。だが中学1年で現在のパートナー、グラーティアと出会い、初めて挑んだ大会で全国優勝。楽しさの中に「勝ちたい」という思いが芽生え、競技に向き合う姿勢も変わった。幼い頃から様々な気性の馬に乗ってきた経験から、予期せぬ動きにも落ち着いて対応できるのが一番の強みだ。

学業とサッカーとの両立
忙しくも充実した毎日

馬場馬術の魅力は「人と馬が心を通わせながら一つの演技をつくり上げていくところ」という松岡選手。約5年間コンビを組むグラーティアとは、日々の手入れや練習を通じて信頼関係を築いてきた。「グラーティアはベテラン馬で常に落ち着いていて、教わることも多いんです。今はどうすれば良い動きをしてくれるかが分かるようになってきました」と確かな手応えを感じている。一方で、幼少期に始めたサッカーを今も続け、高校のサッカー部の仲間と声を掛け合いながらプレーする時間も大切にしている。県内有数の進学校での勉強に加え、馬術、サッカーと忙しい毎日だが、その表情には充実感がにじむ。高校生のうちは国体や全国大会での優勝が目標だ。「まだ将来は決めていない」としながらも、「どんな形でも馬とは関わっていきたい」とまっすぐに語る。人と馬、そして仲間との出会いを大切にしながら、松岡選手の挑戦はこれからも続いていく。

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