レギュラーシーズン3位で進んだプレーオフ。絶対に負けられない準々決勝、準決勝の熱戦を制し、悲願のB2昇格達成!!
祝B2昇格!
ワクワクをありがとう。
やった!決めた!レギュラーシーズン3位でプレーオフに進んだベルテックス静岡が、チーム創設4年目にして悲願のB2昇格を達成した。準々決勝、準決勝、決勝の激闘をここに振り返る。
ばもすB2!プレーオフ準々決勝。東京Uにホーム沼津で会心の勝利。
B2昇格2チームを決するプレーオフ。静岡は沼津市総合体育館に準々決勝の相手、東京ユナイテッドBCを迎えた。4月21日、会場はクラブが配布した「ばもすB2」Tシャツでオレンジに染まった。ばもすは、スペイン語でレッツゴーの意味だ。試合は序盤から東京Uペース、前半を終えて25対42の17点ビハインド。同会場では前回、埼玉に2連敗、不安がよぎる。しかしこの日の静岡は違った。第3Qにディフェンスが機能し、#3岡田の3Pなどで1点差まで詰め最終Qへ。両者譲らぬ展開で残り1分49秒、#0山田の3Pで逆転すると、最後は#25ローソンがフリースローを確実に決め、68対65で勝利。大事な初戦をものにした。第二戦も大接戦となり、前半を終え42対42。第3Qも一進一退が続く中、残り10秒で#37吉田が渾身の3Pを決める。勢いに乗った静岡は最後まで粘る東京Uを振り切り、85対82で勝利。準決勝進出を決め、会場はブースターの歓喜に包まれた。
運命の準決勝、最終決戦。シーズン2位埼玉との激戦制す。
2勝した方がB2昇格を決める準決勝。さいたまブロンコスとの闘いは、敵地での激戦となった。4月29日の第一戦、50対50の同点で最終Qに突入すると、守備から流れを引き寄せた静岡が、山田、岡田、ローソンの3Pなどでリードを広げ、73対77で先勝。第二戦は負けたら終わりの埼玉が踏ん張った。序盤からリードを奪われた静岡は82対70で敗戦。5月1日、運命の最終決戦。試合は逆転に次ぐ逆転、どちらが勝ってもおかしくない名勝負となった。最終Q残り2分30秒で70対70の同点、まさに死闘だ。アウェー会場に「静岡コール」がこだまする。静岡は#17ミラーのブロックから流れを掴むと、ローソンに続き山田が24秒ギリギリで3Pを決め72対78。ファウルゲームから埼玉#0シットンの連続3Pで粘る埼玉に対し、フリースローをきっちり決めた静岡が81対86で激戦を制した。B2昇格を決め、感極まり涙する岡田キャプテン。この日も多くのブースターが会場に足を運び、同様に涙する姿もあった。こんなに嬉しい涙なら何度流してもいい。ファクンドHCは「全員がハードワーク、勇気あるプレーをしてくれた。日を追うごとにブースターの数が増え、力になった」と選手、ブースター、クラブの努力を讃えた。
1位岩手に先勝もプレーオフ準優勝。ALL静岡で掴んだB2昇格に感謝。
B2昇格を果たした静岡は、もう一つの目標B3優勝を目指し、5月6日、岩手ビッグブルズの敵地へと乗り込んだ。第一戦は、前半で10点ビハインドの静岡が第3Q残り6分から驚異の追い上げを見せる。第4Qには#7エールセネルがスティールから3点プレー、岡田のドライブ、#8新川の3Pも飛び出しリードを広げ、最後は、#41加納の3Pなどで岩手の猛攻を振り切り、65対72で勝利。B3優勝に王手をかけた。しかし、レギュラーシーズン1位の岩手は強かった。第二、三戦は、激しいディフェンスで静岡にペースを掴ませず2連勝。静岡は第三戦、第4Q終盤4点差に迫る粘りを見せたが、力及ばず。会場に行けないブースターたちは、B3TVを放映する市内飲食店に集まり、最後まで熱い声援を送っていた。優勝は逃したが、その顔には「ワクワクをありがとう」という充実感があった。
ベルテックス静岡の松永社長は「多くの方々の支えがあり、悲願のB2昇格を達成できた。ファン・ブースターの皆様、スポンサー・パートナー企業とメディアの皆様、自治体やリーグや静岡県バスケットボール協会の皆様のおかげ」と静岡一丸で成し遂げた昇格に感謝した。来季から舞台はB2。静岡を「スポーツで、日本一ワクワクする街へ」。ベルテックス静岡の歩みは止まらない。