プレーオフを1戦でも多くホームで戦うべく、正念場の上位対決6連戦に挑んだ3月。B3優勝・B2昇格に向けて、いよいよシーズンも終盤に差し掛かる。

「ALL IN!すべてを、出しきれ。」
4月後半、B3優勝・B2昇格
最終決戦へ!

Bリーグ参入4年目のベルテックス静岡が、悲願のB3優勝。B2昇格に向けたシーズン終盤を迎える。プレーオフ進出は確定し、最終決戦をホームで戦うために2位以上を確保したい静岡は、正念場となる上位3チームとの6連戦に臨んだ。

岩手、埼玉にまさかの4連敗。試合後半のゲームメイクに課題。

3月4日、首位を走る静岡は、35勝5敗で並ぶ岩手ビッグブルズの敵地に乗り込んだ。前回は静岡が2勝。岩手はリベンジに燃えていた。前半を34対38の4点リードで折り返すも、後半に入りリバウンドで上回る岩手が逆転。80対66で初戦を落とした。勢いに乗る岩手は翌日、10対0とスタートダッシュ。前日のリバウンドを修正した静岡も、負けじと追い上げ前半を42対43とリードを奪う。しかし、後半にパスミスなどが続き逆転を許すと、最終Qに#0山田が意地を見せ得点を見せるも届かず80対72。連敗を喫し、ゲーム差なし3位さいたまブロンコスとの次戦に向かった。

3月11日、会場の沼津市総合体育館には、ホーム開催入場者数最高記録となる1,995人が集まった。最終Qを64対60と4点リードで迎えた静岡だが、埼玉が連続得点で逆転。#37吉田が2本の3P含む8連続得点で再逆転したが、残り時間わずかで連続失点し83対91、痛い3連敗となった。翌日には入場者が2,000人を超えたが、悪夢は最終第4Qに待っていた。67対67から終わってみれば83対91、まさかの4連敗。試合後、ファクンドHCは「今が一番辛い時。ここで何かが決まるわけではない。一番重要なのはプレーオフ」と前を向いた。吉田は「勝負が決まる最終の2〜3分の戦い方は、プレーオフに向けて良い教訓になった」とプラスに捉え、山田は「こういう時こそクラブとブースターが一体となって頑張りたい」と鼓舞した。

負ければ悔しい、勝てば最高!選手もブースターも心はひとつ。

5連敗はできない静岡は、#41加納が怪我から復帰。外国籍選手にも負けないパワーを、ブースターは待ち望んでいた。3月17日、アウェーでの横浜EX戦は互いに譲らぬ展開から、68対65とリードを許し最終Qへ。絶対に負けない。最終的に気持ちの勝った静岡は、吉田、#25ローソンの連続得点などで終盤突き放し85対92で勝利。連敗を4で止めた。

この日は、静岡駅北口地下イベント広場にてパブリックビューイングを開催。久しぶりの勝利にブースターが喜びに浸った。翌日は第3Qに一気に離され68対53の厳しい展開となった。最終Q残り7分で17点のリードを許すが、怒涛の反撃で粘る静岡は残り1分で83対81の2点差まで迫る。しかし最後は力尽き87対82で試合終了。悔しい敗戦となった。

上位8クラブによるプレーオフは4月14日から始まる。静岡は3月19日時点で、岩手、埼玉、鹿児島に次ぐ4位。残り6試合を全勝できれば、プレーオフ準々決勝の会場は沼津市総合体育館だ。B2昇格チームが決まる準決勝は4月28日〜5月1日。「ALL IN!すべてを、出しきれ。」

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