第2節から第7節に掛けて11連勝の快進撃を見せ、岩手、岡山の上位2チームにも連勝!一時は単独首位に立つなど、11月20日時点で首位とゲーム差なしの3位!

強豪撃破し、怒涛の11連勝‼
首位とゲーム差なし3位の好位置キープ。

ベルテックス静岡が、第2節から第7節に掛けて11連勝の快進撃を見せ、一時は単独首位に立つなど、11月20日時点で首位とゲーム差なしの3位と好位置をキープしている。中でも、岩手、岡山の上位2チームに連勝した試合は、ファンを大いに熱くした。

強豪岩手に連続逆転勝利!ホームのファンも大満足。

第4節を終え7勝1敗の静岡は11月5日(土)、ホームの静岡市中央体育館にリーグ2位の岩手ビッグブルズを迎えた。上位陣との戦いは今季を占う大事な一戦だ。試合は、静岡が#3岡田のドライブで先制すれば、昨季まで静岡所属の岩手#25ダマが取り返す。互いに譲らぬ展開から17対17で第2Qに入ると、#0山田、#37吉田、#41加納の3Pなどで静岡が抜け出し、40対33で前半を折り返した。しかし、岩手も強い。第3Qで3点差に迫られると、第4Q開始早々に57対60と逆転を許し、その後も厳しい時間が続く。静岡は#7エールセネルのドライブで逆転に成功するも、再び逆転され残り2分で63対66のビハインド。ここからが凄かった。#17ミラーがゴール下でファウルを誘い、フリースローを2本決め65対66。そして山田が放った逆転の3Pが決まった瞬間、会場のボルテージは最高潮に達した。最後まで集中した静岡は73対66で勝利。アグレッシブな守備を継続し、我慢強く勝ち切った価値ある勝利だった。静岡はこの日、開幕から無敗で首位を走ってきたトライフープ岡山が敗れたため、8勝1敗で1位に並んだ。

翌日の試合も厳しい戦いとなった。前半31対37で岩手に6点のリードを許し後半へ。ここで大きく流れを変えたのは#8新川。開始早々、得意の3Pを2本連続で決め、同点に追いつく。勢いを増した静岡は、岡田のドライブ、エールセネルの3P、#25ローソンの連続ポイントなどで、8点のリードを奪い最終Qを迎えた。静岡の勢いは止まらない。波に乗る新川が3Pを決め、山田も続く。ミラーの豪快なダンクも飛び出し、最後までリードを守り切った静岡が80対74で勝利。この日絶好調だった新川は「吉田選手のアドバイスのおかげ」と遠慮せずに意見をくれる仲間の存在に感謝した。チームのために全員が高め合い、日替わりでヒーローが誕生する強さが静岡にはある。連勝を8に伸ばし9勝1敗とした静岡は同率1位をキープした。

岡山を撃破し単独首位に。マークされるここからが正念場。

11月12日(土)、首位を争う岡山の敵地に乗り込んだ静岡は、岩手に連勝した勢いのまま絶好調。各選手が要所でポイントを決め、積極的なディフェンスで岡山に仕事をさせず前半を38対46、8点リードで後半に突入した。第3Qは、粘る岡山に一時は2点差に詰め寄られるも、第4Qには吉田のファーストブレイク、岡田のドライブ、加納の3Pなどでリードを11点差に広げる。その後も得点を重ねた静岡が75対89で勝利。ファクンドHCは「1試合を通じた良いディフェンスと全員のリバウンドへの意識」を勝因に挙げた。10勝1敗とした静岡はクラブ史上初めて、リーグ戦の単独首位に立った。第2戦も常にリードを保ち、72対84で岡山に勝利した静岡は、10連勝で単独首位を守った。

全クラブから追われる立場となった静岡は11月19日(土)、ホームに東京ユナイテッドバスケットボールクラブを迎えた。決して油断はできない相手だ。試合は激しいボールの奪い合い、点の取り合いで拮抗した展開に。前半を2点リードで折り返すも、第3Qでは一時逆転を許し、第4Qに入ってもリードを広げられない、ヒリヒリした状況が続く。それでも試合終盤、ディフェンスから流れを掴んだ静岡が一気にギアを上げ、最終スコアは74対65。連勝を11に伸ばした。この日、小学生の娘さんから「シュートいっぱい決めてね」と手紙をもらったという加納選手は、相手エースを抑えて攻守にわたり大活躍。試合後、「僕たちが静岡に明るいニュースを届けようと頑張っている姿や、真似してほしいプレーをこれからも見せていきますので、ぜひお友達と一緒に応援に来てください」とみんなにもメッセージをくれた。

翌日の試合は、完全に東京ペースで進み、59対78と完敗。連勝は11で止まり12勝2敗、勝利数では横浜、鹿児島に並ぶ3位となった。長いシーズン、負けることもある。上位にいれば、相手のマークも厳しくなり、研究もされる。ここからが本当の正念場だ。頑張れ、ベルテックス‼

岩手戦の前座試合として静岡の中学生によるエキシビジョンゲーム。

5日は清水飯田中vs竜爪中女子、6日は大里中・島田中合同vs清水八中男子のゲームが行われた。どちらも会場DJ実況アナウンス付きで、自分の名前が呼ばれた選手たちは大喜び、会場も大いに盛り上がっていた。竜爪中キャプテン嶋田優菜さんは「緊張したし、負けてすごく悔しかったけれど、みんなで声を出し合ったり、協力できてよかった」と笑顔で話してくれた。清水飯田中のキャプテン大瀧心晴さんも真っ先に「楽しかった」と目を輝かせた。この後は全員で客席から、ベルテックスの試合を応援。今回のこの試みはベルテックスのオフィシャルグッズを扱うms-shizuoka大平店長の「子供たちにプロの環境で試合をしてもらいたい」という強い思いから実現、「強い弱いは関係なく、これからもいろいろな子たちに出てもらい、バスケの楽しさを知ってもらいたい」と熱く語っていた。

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