合同から単独チームへ。1人の3年生が支えたゼロからのチーム作り。

2022/09/12 野球 ,チーム紹介 野球,安倍川

静岡市立安倍川中学校 野球部

1年生9人が入部し、5月から6年振りの単独チームとしてスタートした安倍川中野球部。そこには、仲間と離れる寂しさ、安倍川中単独でできる喜び、様々な葛藤と闘いながら新チームを支えた、一人の3年生の姿があった。

エラー、打てない、大差負けでも、「全部の事を一生懸命やろう」

大里・安倍川合同チームで頑張ってきた3年生1人と2年生2人にとっては、突然の別れだった。大里中の仲間からは「寂しいけど頑張れ」と声を掛けられた。1年生9人は学童野球やソフトボールの経験者だが、チームとしてはまさにゼロからのスタート。練習では上手くいかないことばかりでも、主将の杉浦祥太君(3年)は「全部の事を一生懸命やろう」と1年生に声出しや基本を教えた。練習試合ではエラー＆打てない、10点以上の敗戦が続いたが、顧問の塚本先生と杉浦君で意見を交わし、試合毎に課題を克服していった。

後輩の成長に感動。経験に感謝。取組み姿勢を継承し、まず一勝。

迎えた中体連初戦。城内中相手に、最終回二死から4点奪うも6対8の惜敗。次戦も敗れ、チーム初勝利はならなかったが「本番で後輩たちが力を発揮する姿に感動した。貴重な経験ができた」と杉浦君。みんなで勝利に向かって練習を重ねた軌跡は一生の宝物だ。先輩の背中を見てきた新主将の勝見洸太君(2年)は、「今まで教わった事を1年生に伝え、まずは一勝」と意気込む。「杉浦の野球に真摯に取り組む姿勢に習い、選手たちの一生懸命な姿を伝えたい」と塚本先生。先輩の意志を引き継ぎ、新生安倍川中野球部の初勝利を目指す。

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