静岡東中陸上部には、今年の全中出場を目指す3年生が2人いる。海野颯人選手と坂下茉優選手。

静岡市立東中学校 陸上部 3年
男子走高跳
海野 颯人(うんの はやと)選手
女子100mハードル
坂下 茉優(さかした まひろ)選手

静岡東中陸上部には、今年の全中出場を目指す3年生が2人いる。海野颯人選手坂下茉優選手。2人は共に、陸上クラブ千代田AC出身で、競技を始めたのも同じ小学3年生からだ。現在身長1m84の海野君は、小さい頃から背が高く、小学生時代は、ハードル、幅跳び、高跳び、長距離など、多くの種目を経験。高い身長と縄跳びで鍛えた足のバネの強さを武器に、小学6年の時には走高跳で1m45を記録し、東海大会で優勝した。坂下さんは、保育園まで毎日走って通うほど、小さい頃から走るのが大好きだった。小学3年の時には既に、100m走県ランキングで学年2位。特にハードルを得意とし、小学6年の時には全国小学生陸上競技大会のコンバインドA(80mHと走高跳の2種目)で全国4位になった。

どこまでも研究熱心な2人。
記録は地道な努力の積み重ね。

先に全中の舞台に立ったのは坂下さんだった。昨年、中部通信の100mH14秒76を出し、全中標準記録を突破。2年生ながら全国の強者たちとのレースを経験した。互いに切磋琢磨する仲間の活躍に、「先に全中に行かれて、正直悔しかった」と海野君。ビデオで撮ったフォームを一本一本チェックし、ジャンプの質と技術を磨き、今年になって全中標準記録1m85を跳び、県ランク1位になった。目標は全国1位。あと10cm記録を伸ばせば、頂点も見えてくる。跳躍の参考にしているという日本記録保持者の戸邉直人選手のようなスラリと長い足には、更なる伸びしろを感じる。同学年で既に県ランク1位だった坂下さんは、昨年の全中予選敗退が燃えるきっかけに。接地時間を短く、ピッチを速く、手が伸びる癖も直した。昨年の全中優勝タイムは13秒83。「目標は13秒台。全中の決勝で走りたい」と意欲を燃やす。陸上部顧問の中村先生は「私が言わなくても、2人とも自分で考え動くタイプ。研究熱心で手を抜かない」と太鼓判を押す。努力を重ねて自分を超える、陸上競技の楽しさを知っている2人。「高校ではインターハイ出場を目指します」と声を揃えた。

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