今年3月、徳島県で行われる全日本中学生バドミントン選手権大会に、静岡県選抜のメンバーとして出場する大村寧音さん。
静岡市立 服織中学校2年バドミントン部
大村 寧音(おおむら ねね)選手
昨年の中体連は、2年生ながら静岡市で優勝、県大会は準優勝に輝いた。競技を始めたのは小学3年生の時。従妹がプレーする姿を見て、「かっこいい。私もやりたい」と2歳上の姉と一緒に、従妹と同じ「広幡バドキッズ」に通い始めた。練習は週3回。「初めは全然打てなかった」が「もっと上手くなりたい」と競技に打ち込むと、小学5年で同学年のシングルス県ベスト4、ダブルスは県1位に。東海大会では初戦敗退となったが、「頑張れば勝てる」と更に上を目指すようになった。6年生の時に肩を怪我し、2か月間ラケットを思うように振れない時は、走り込んで足腰を鍛えた。足の運びが大事なバドミントン。それがレベルアップにつながった。怪我の功名だ。中学1年の夏はコロナ禍で中体連に参加できなかったが、新人戦では1年生ながら静岡市準優勝、県ベスト8に入った。
練習は毎日。自主的に朝練も。
自分と戦い、己を高める研究家。
バドミントンの魅力を「頑張ると結果がついてくるところ」と大村さん。感情をあまり表に出さず、ストイックに競技に向き合うタイプだ。服織中バドミントン部顧問の佐野先生は「大村さんは研究家。常に冷静で、相手の嫌がる所にシャトルを落す」と中学生とは思えない試合運びに脱帽する。現在も通う広幡バドキッズには、大村さんを含め中学県ベスト4が3人。良きライバル同士、互いを高め合いながら技術や戦術を習得。部活と両方のため、練習は毎日になる。昨春の選手権で県ベスト16に終わると、毎朝学校に行く前の体幹トレーニングを自らに課した。そして県準優勝。まさに結果がついてきた。今度は県選抜メンバーとして初の全国大会に挑む。守備が得意で、シャトルを落さないから負けない。それでも「攻撃面も強化しないと、東海大会で勝てない」と自らのプレースタイルを分析する。将来の目標は考えていない。まずは、2度の東海大会で果たせなかった1勝を、今年掴みに行く。