10月16日(土)、草薙庭球場にて開催された男女テニス新人団体戦。 中部地区の男子16校、女子20校が、男女各8枠の県大会進出を懸けた熱戦を繰り広げた。

男子団体優勝は清水二中。
女子は静岡南中が完全Vで6連覇!

男子優勝争いは4校の激戦。終始笑顔の清水二が制す。

16校による決勝トーナメントを勝ち上がり準決勝に進んだのは、昨年覇者で優勝候補の大里、昨年3位の観山、近年力を上げている清水二、高洲(藤枝)の4校。ベスト8に清水一、静岡東、長田南、東豊田が入り、昨年に続き静岡市勢7校が県大会進出を決めた。
準決勝は2試合共に最終ペアまでもつれ込む大接戦。有利と思われた大里を下した観山、高洲(藤枝)に競り勝った清水二が決勝へと進み、今年の中体連静岡市予選の決勝と同様のカードとなった。決勝も両者譲らぬ好ゲームが展開され、先に勝利したのは観山。後が無い清水二は、中体連を経験するペアが終始声を掛け合い、互いの背中を叩いて気合を入れ、厳しい接戦をものにし1対1で最終ペアへ。最後は総合力で勝る清水二が勝利し、先輩たちのリベンジを果たした。「チーム一丸、互いを信じ合って戦えたのが良かった。チーム全員での勝利です」と小野寺監督。接戦に勝利した山田主将は「日頃からゴミ拾いをして、運を貯めていました。最後はチームの元気と絆で勝てました。テニスが本当に楽しいです!」と満面の笑顔で優勝を振り返った。とにかく楽しそうな清水二中男子テニス部。次なる目標は県大会制覇だ。
今回惜しくも敗れた大里、観山もよく声が出る素晴らしいチームだった。この悔しさを県大会、そして来年夏の集大成でどう形に変えていくのか。ライバル校の存在は、静岡市全体の男子テニスのレベルを上げていく。頑張れテニス男子!



●大会結果(男子)
優 勝 清水二中
準優勝 観山中
第 3 位 大里中
第 4 位 高洲中(藤枝)
清水一中
静岡東中
長田南中
東豊田中
(以上ベスト8県大会進出)

静岡南がオール2対0の圧勝。急造ペアでも負けない底力

女子団体でベスト4に勝ち上がった静岡市勢は、本大会6連覇のかかる静岡南の1校のみ。決勝トーナメントに進んだ静岡市の12校の内、ベスト8に残った大里、東豊田が、共に県大会進出を決めた。
昨年の新人戦では県準優勝に輝いた静岡南は、新チームになっても強かった。しかもこの日は、二番手の前衛が体調不良のため欠場し、ベストメンバーを組めず、急遽ペアを組みかえて挑んだチーム。それでも試合を重ねるごとにペア同士で話し合い、相手につけ入る隙を与えない。中でも、小学生の時に全国大会出場経験のある小林主将の、力強い正確無比なショットは目を見張るものがあった。静岡南は、初戦から決勝までの4試合全てで一つも負けない2対0の完勝で、大会6連覇という偉業を達成した。
試合後、静岡南顧問の松村先生は「急造ペアで不安もあったが、これまで積み重ねてきた練習の成果を今日のペアで出そうと、みんなが集中して戦えた。本当によく頑張った」と選手たちを讃えた。小林主将は「辛い時でもみんなと声を掛け合って、一本ずつ慎重に取りに行けました。県大会を優勝して、来年の夏は全国大会出場を目指します」と、先輩たちが叶えられなかった目標を見据える。代替わりしても、メンバーが変わっても強いのが、女子テニス伝統校静岡南の底力。個人競技のテニスにおいて、チーム力がモノを言う団体戦に懸ける静岡南の熱い思いは今年も変わらない。



●大会結果(女子)
優 勝 静岡南中
準優勝 高洲中(藤枝)
第 3 位 島田一中
第 4 位 焼津中
東豊田中
大里中
岡部中(藤枝)
初倉中(島田)
(以上ベスト8県大会進出)

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