静岡市立観山中学校 男子ソフトテニス部
打ち抜くテニスを極め、目指すは県団体優勝と個人戦全員一勝。
昨秋の新人戦県中部大会団体で優勝、3月の市民大会個人戦では優勝、準優勝、ベスト8と3チームが上位を占めた観山中男子ソフトテニス部。その強さの秘密に迫った。
基本に忠実に振り切る。コーチの教えを素直に実践。
強風が吹く中、コート2面に3年生14人、2年生13人のサーブレシーブが息つく暇もなく繰り返される。ラケットをしっかりと振り切るから、打ち抜いたボールは逆風にも負けない。長年指導する学校公認の外部コーチの教えの下、平日ナイターと週末の一日練習で真面目にひたすら打ち込んでいるからこそ生まれる球筋だ。顧問の石澤先生は「コーチの話を素直に聞き実践する力がこの子たちにはあります」と選手たちの人間性が強さの源泉にあると話す。学校での練習はコーチの教えをベースに生徒たちが自ら組み立てる。
コートに響く「ナイボー」。仲間を大切にする選手たち。
中体連の団体戦登録は4チーム、試合に出るのは3チームだが、練習メニューは全員同じ。チームの特徴を「みんな活発で仲間思い。ナイボー(nice ball)と言い合える関係」と話すキャプテンの古谷君。目標は「中体連の団体戦で県大会優勝と個人戦で全員が1勝すること」だ。3月の市民大会では団体戦メンバー以外は初戦敗退で悔しい思いをした。何よりもチーム全員が勝つことを大事にしている。団体戦も中部では勝てても県に行けば強豪が顔を並べ甘い球は出せない。打ち抜くテニスで勝つために軸足の強化がもっぱらの課題だ。
パーンと打ち抜く音が心地よい、選手同士の掛け合う声が気持ちいい。テニスを心の底から楽しんでいる様子が伝わってくる。委縮せずに振り切ることがテニスの醍醐味だと言わんばかりに。
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