Go For It ! 増井浩俊 投手インタビュー

乗り越える力を身につけて楽しくスポーツを続けてほしい

©️ ORIX Buffaloes

オリックス・バファローズ クローザー(背番号17)

増井浩俊 投手

1984年焼津市生まれ。静岡高校、駒澤大学、東芝を経て2009年ドラフト5位で北海道日本ハムファイターズに入団。2017年には侍ジャパン野球日本代表としてWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に出場。2018年にはオリックス・バファローズに移籍し、クローザーとして35セーブを挙げる活躍を見せた。

 

僕が本格的に野球をはじめたのは、小学4年生のとき。祖父も父親も野球をやっていたので、僕も二人の弟たちも小さなころから自然とバットやボールで遊んでいたのですが、子ども会のソフトボール大会で少年野球チームに入っていた子たちが大活躍する姿を見て、「僕ももっとうまくなって、あんなふうに活躍したいな」と思うようになりました。そこで、4年生のときに少年団のチームに入ることにしたのです。

少年団では、いつも楽しく野球をやらせてもらいました。失敗しても、怒られたことは一切ありません。当時、同じ焼津市出身の牧田(和久:2010年ドラフト2位で西武ライオンズに入団し現在はメジャーリーグでプレー)や川端(崇義:2011年ドラフト8位でオリックス・バファローズに入団し2017年に引退)とも対戦したことがありましたが、特に川端は当時からすごい選手でしたね。彼のプレーを見て、「こういう選手がプロになるんだろうなぁ」と圧倒されたのを、今でもよく覚えています。

小学校を卒業したあとは学区の中学に進学し、野球部に入りました。当時はJリーグが開幕して間もない時期で、静岡県はサッカー人気が急上昇。野球人口も減っていたのか、やっと1チームできるくらいの部員しかいませんでした。

顧問の先生は野球経験がなかったので、キャプテンを務めていた僕がリーダーとなって練習方法を決めたり、みんなの練習を見たりしていました。ストイックに技術練習をするというよりは、試合形式で楽しく練習をしていましたね。休み時間にもキャッチボールするくらい、みんな野球が大好きでした。

僕が中学3年生のときに、静岡高校が甲子園に出場しました。実はこのとき、同じ中学出身の先輩が静高野球部で、レギュラーで試合に出ていたのです。僕は小学生のころからその先輩にずっと憧れていたので、「静高に行きたい!」という思いは日に日に強くなりました。ただ、進学校の静高に行くためには、勉強も頑張らなくてはなりません。進路を決めてからは、野球の練習よりも勉強を頑張っていた記憶がありますね。

みなさんもご存知の通り、静高は多くのプロ野球選手を輩出しています。ちょうど僕が受験を控えていたころ、高木(康成:1999年ドラフト2位で近鉄バファローズに入団し2014年に引退)さんがプロ入りしましたが、それによって「静高で甲子園に出てプロに行く」というイメージをより強く抱くようになりました。

しかし、念願の静高野球部には入れたものの、残念ながら甲子園出場を果たすことはできませんでした。僕は焼津から電車で通っていたので、朝練をやらなかったり、みんなより早く帰宅したりすることもあり、今振り返ると、「それを言い訳にせず、もっと思い切りやればよかったな」と少し後悔しています。今スポーツを頑張っているみなさんは、後悔しないように精いっぱい競技に打ち込んでほしいと思います。

思い通りにならないこともありましたが、それでも野球をあきらめることはなく、大学野球、社会人野球を経て、プロ野球選手になることができました。2017年からは「プロ野球静岡県人会」の活動を通して、地元の子どもたちに直接教える機会を持つようになりましたが、僕が小さかったころに比べると、今の球児たちは本当にレベルが高いなと感じます。

ここ数年、静岡からは毎年のようにプロ野球選手が誕生しています。これからもその可能性は十分あると思いますし、今現役でプレーしている僕らが野球教室などで教えることによって、その可能性はさらに広がるかもしれません。

スポーツをやっていると、結果がともなわずに嫌になってしまうこともあるでしょう。でも、そこであきらめずに「乗り越える努力」をし続けることが大事だなと、野球をずっとやってきて感じています。今静岡でスポーツを頑張っているみなさんも、いろんなことを一つずつ乗り越える力を身につけて、これからも楽しく競技を続けていってください。

 

 

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