部活動の新たなカタチ。学校を越え地域をひとつに。新たな学びと喜びを。
オール長田 剣道部
2023年8月、静岡市が取り組む持続可能な部活動システム「シズカツ」の実証事業として、オール長田剣道部がスタートした。学校を越えた仲間や地域の大人たちとの出会いは、子どもたちの新たな学びや喜びを生んでいる。
「打倒!翔洋」に燃える女子。
男子も負けじと目標を県1勝に。
長田南中、長田西中、城山中から成る部は、男女合わせて26人になった。新人戦市内大会は女子が準優勝、男子が5位。男女揃って羽賀杯(県大会)に進み、女子はベスト8だった。オール長田になって、「5人で試合に出られるのが嬉しい」と女子主将の松下さん。今は1月の中部大会での「打倒!翔洋」に燃え、いい意味での部員間の競争も生まれている。中学から始めた男子主将の竹下君は「仲間が増え、色々な人から剣道を学べる」と喜ぶ。女子の活躍も刺激になり、中部ベスト4と県大会一勝を目指す。
剣道を愛する地域の人たちと
月1回オール長田稽古会を開催。
平日は各校で活動し、休日練習や試合は一緒に、黒栁先生(長田南)と松田先生(長田西)が指導する。また、部活動とは別に剣道で地域をつなげようと毎月行う「オール長田稽古会」には40人近くが集う。地域の道場の先生や経験者、小学生らと剣を交える機会は大きな学びの機会だ。「子どもたちは前向きに楽しく取り組んでいる。それが一番」と黒栁先生。これまでの部活動の価値を残しながら、時代に合わせた地域化の取組は、子どもや地域が成長する新たな機会を創出する。そう感じる元気なチームだ。