全日本U‐18県3連覇へ。スローガンは「脅威」「驚異」「強意」。フットサル王国静岡の先駆けに俺たちがなる!

東海大学付属静岡翔洋高等学校
フットサル部

今年の全日本U-18フットサル選手権、静岡県大会を制し2連覇を達成、2019年以来4年振りの全国大会
出場を果たした静岡翔洋高校フットサル部。創部7年目を迎える新チームが、県3連覇に向けて動き出した。

夢に向かって青春を捧げる場所。スローガンは「脅威」「驚異」「強意」

静岡翔洋高フットサル部は、2016年に同好会から始まった。当時サッカー部コーチの久保田先生は、幼少からサッカーを始め、大学、社会人でフットサルを経験し、その魅力を知っていた。同部はサッカーを辞める選手が「青春を捧げる場所」の受け皿だった。サッカー王国静岡をフットサルでも盛り上げたい思いもあり、いつしか「俺たちがフットサル王国静岡の先駆けになる」が合言葉に。久保田監督の熱い思いと共にチームは強くなっていった。1年目に「脅威」、2年目に「驚異」、3年目に「強意」をスローガンに掲げ、「強い意志をもって、相手への脅威となるプレーを繰り広げ、日本中を驚かせる」チームを目指した選手たちは、創部3年目の2019年に全国大会初出場、全国ベスト8まで登り詰めた。

全日本U‐18の全国大会出場枠は東海で1チーム。愛知の強豪クラブを倒さなければならず容易ではない。2019年に続き、今年も開催地枠で県大会優勝チームが全国に行けるチャンスだった。全国ベスト8超えを目指し、「ハードワーク&全員ストライカー」を貫いたチームは大会2連覇を達成し、見事全国切符を手に。一次リーグ敗退(1勝2敗)に終わり目標達成はならなかったが、全国に「静岡翔洋フットサル部」の名前を確かに刻み、3年生は後輩に後を託した。

専門コーチ、ブラジル遠征など、全国有数のフットサル環境。

同部では高校から始める選手が大半を占める。新チーム22名中、経験者は3名のみ、サッカー経験者12名以外は全くの初心者だ。活動は週6~7日、基本技術・戦術の習得、練習試合などで個を磨く。指導者は久保田監督と眞境名オスカーコーチ。オスカー氏は本場ブラジルの強豪チームで活躍し、日本国内チームの監督を歴任した名指導者だ。専門コーチによる本格指導に加え、ブラジル遠征も行い、「フットサル環境は全国でもピカイチです」と久保田監督。最近は寮を完備し、県外から進学する選手もいる。

新チームの主力はブラジル遠征を経験した2年生3人。愛知県から来た島田琉之介はフットサル経験者のゴールキーパー。サッカー経験豊富な森田悠友が守備の要「フィクソ」、中学は陸上部ながらキープ力の高い鈴木蔵人が最前線の「ピヴォ」を務める。学年関係なく全員で話し合うコミュニケーション力も強みだ。駆け引きや技術で全国との差を感じた鈴木は「基礎練習の徹底とチームワークで補いたい」と上を向く。まず目指すのは冬の全国大会「U‐18フットサルリーグチャンピオンズカップ」。県リーグを制し、再び全国に挑む覚悟だ。そして、来夏は全日本U‐18県3連覇へ。夢に向かって輝く青春を送る選手たちの姿は、同世代への大きな刺激になる。


フィクソ
森田 悠友(もりた ゆうと)
MORITA Yuto

幼少からサッカーを始め、長田西小から静岡翔洋中に進学。高校から新たな競技に挑戦しようと同部へ。「全員で守り、点を獲りに行くのが楽しい」とフットサルにはまり、最後方での体を張った守備と攻撃につなげるレフティからの強く正確なパスを得意とする。1年生からトップチーム入りした実力者であり、守備の要&司令塔。


ピヴォ
鈴木 蔵人(すずき くろうど)
SUZUKI Kuroudo

清水庵原小時代はサッカー、静岡翔洋中では陸上部の短距離選手。高校はサッカー部と悩んだ末、全国大会に出場していた同部へ。3年のブランクも高い向上心から1年生でトップチームに。最前線でボールをキープするポストプレーを得意とし、自らシュートも決める。新チームでは「決定率の高い絶対的なエース」を目指す。

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