1月28日(土)に開会した協会長杯争奪大会。大会最終日の2月18日(土)には決勝と順位決定戦が行われ、男子は北部体育館、女子は南部体育館で熱戦を繰り広げた。

ライバル同士の優勝争い。男子は大成、女子は常葉が制す。

大成VS城南のライバル対決。実力伯仲の接戦を制したのは大成。

男子決勝は今年も静岡大成対城南静岡。昨年12月の新人戦中部地区決勝では大成が城南を下しており、1月の新人戦県大会では大成は見事に優勝を決めた。この時、城南は準決勝で浜松学院に惜敗し3位。今回は市内大会ではあるが直接対決、城南はリベンジを狙う。

試合開始から勢いのある攻撃を見せリードを奪う城南。それに対し大成も安定の攻守でしっかりと付いていくが、2Qが終わって32対28と城南リードで前半終了。3Qに入り大成は手堅いディフェンスで城南を抑え、ついに5分、36対38と大成が逆転に成功。ここからは足踏みする城南に対し大成はフリースローも含め着実にポイントを重ね、3Qが終わって42対48と大成がリード。4Qでも大成は落ち着いたゲーム運びで、城南に付け入る隙を与えない。一方、城南は焦りも出てミスが続き、そのまま試合は59対69で大成が勝利、見事に優勝を決めた。大成の山田キャプテンは「中部大会、東海大会も勝って全中を目指します!」と自信に満ちた目を輝かせていた。

3位決定戦は静岡学園対清水六。静学が序盤から優勢に試合をコントロール。しかし清水六もチャンスを逃さず得点を重ね、24対27と清水六のリードで折り返す。3Qに入り静学が攻勢に出る。清水六のミスもあり一気に静学が逆転。必死に清水六も食らいついていくが、静学は集中し引き離しにかかる。4Qも静学が優勢に試合を進め64対45で勝利、3位を決めた。決勝、3決どちらも後半戦逆転での接戦。ライバルの存在がチームを強くしてくれる。ここから中部大会、そして夏に向けて一層の磨きをかけて欲しい。

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決勝は再び常葉対静岡翔洋。速攻が光る常葉に軍配。

女子決勝は、準決勝を103対37の大差で勝利した常葉大常葉と、初戦から手堅く勝ち進んできた静岡翔洋。昨年12月の中部地区予選でも優勝を争った両校の対決だ。開始直後は、互いに決定力に欠け、なかなか点が入らない時間が続く。そんな中、流れを持っていったのは常葉。持ち前の速攻が勢いに乗ると、佐野キャプテンの活躍もあり、一気に20対6まで点差をつける。劣勢の翔洋もさすがのディフェンス。隙を見てスッと手を伸ばし、相手のパスを阻む。37対23で前半を折り返した3Q、翔洋の攻撃が機能し始める。徐々に点差が縮まり、両校より一層プレーに熱が入る。翔洋は4Q終盤の3P2本を含め、巧みな攻撃を仕掛け続けたが、やはり前半に奪われたリードは大きかったか。常葉が64対53で勝利し、見事優勝を飾った。常葉の佐野キャプテンは、「自分たちの良さである速攻で点を重ねられたが、これではまだまだ。県優勝を目指して、3Pの確率も上げられるようにもっと練習を重ねたい」と冷静に試合を振り返った。

同時刻に行われた3位決定戦は、静岡大成と清水七。1Q終盤、大成が一気に勢いづき、大成が12点のリードで2Qを終える。ところが清水七も負けていない。ベンチも総出で大きな声を出し続け、試合を盛り上げる。4Q、後がない清水七は決死の攻撃で、なんと20得点。しかしここで試合終了のブザー。リードを守りきった大成が勝利し、第3位に輝いた。惜しくも破れた清水七も、試合終盤に見せた迫力のある攻撃から確かに希望が見えた。熱い仲間たちとともに、今大会で見えた課題に前向きに取り組み、より大きく成長した姿を見せてくれるに違いない。

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