静岡市立長田西小学校6年生で、焼津大島道場に所属する宇佐見里和さんが、全日本小学生女子相撲大会にて優勝を果たした。目標は「世界で通用する選手になること」。全国レベルの選手とともに稽古に励む。
静岡市立長田西小学校 「焼津大島道場」所属
宇佐見 里和(うさみ さわ)さん
今年10月の第25回全日本小学生女子相撲大会(京都)にて、長田西小学校の宇佐見里和さんが6年生の部50㎏未満級で優勝した。相撲を始めたのは小学1年生の時。14歳上の従兄で「お兄ちゃん」と慕う、高校時代に高校総体と国体でベスト8にもなった宇佐見峻佑さんの影響だ。「見ていると簡単そうでも、技を覚えるのは難しかった」と宇佐見さん。週3回、焼津と静岡で稽古を続け、技が使えるようになると相撲がどんどん面白くなった。5年生からは焼津の大島道場に週5日通う。初めて参加した全国大会はわんぱく相撲でベスト8。緊張して自分の相撲ができなかった悔しさと同時に、全国には色々な選手がいる嬉しさもあった。以前は負けても悔しくなかった里和さんが、「これが今の実力。自分はまだまだ」と相撲に真剣に向き合う機会となった。
周りに支えられて今がある。今の課題は体重を増やすこと。
6年生になると、コロナで中止だった大会が再開。5月の姫路の大会では、6戦全勝で優勝し自信をつけた。7月は岐阜で3位、8月の沖縄は2回戦負け、そして10月の京都で優勝。それでも内容には納得せず、「もっと稽古しないとダメ」というのが彼女の凄いところだ。一緒に全国を飛び回るお母さんは、「生まれた時に1600gだった子が、元気に相撲する姿が何より嬉しい」と全力でサポートする。尊敬する「お兄ちゃん」の指導や叔母さんの応援も彼女を支えている。目標は「世界で通用する選手になること」。世界大会では65㎏未満級が最軽量、10㎏体重を増やす必要がある。大島道場では、全国レベルの選手たちと一緒に稽古。本場所が始まると焼津の郷土力士、翠富士関の取組はチェックし参考にする。まさに相撲一色だ。持ち前の足腰の強さを武器に、得意の下手投げで大きな外国選手を投げ倒す姿を見てみたい。
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