東海大学付属静岡翔洋中等部放送部の間久綸巴さん(2年生)が、「NHK杯全国中学校放送コンテスト」アナウンス部門で日本一に輝いた。将来の夢はジャーナリスト。目標は「読むのではなく、伝える心を持ってアナウンスできる自分」。

東海大学付属静岡翔洋高等学校・中等部 放送部
間久 綸巴(まく いとは)さん

東海大学付属静岡翔洋中等部放送部の間久綸巴さん(2年生)が、「NHK杯全国中学校放送コンテスト」アナウンス部門で日本一に輝いた。同部は中高一緒に活動し、同大会で中学生部員9人中6人が全国大会に進んだ強豪校。間久さんは小学5年で放送委員会に入り、同じ原稿でも伝わる印象が変わる「喋り」の奥深さを知ると、自分で調べて同校への進学を決めた。「学校説明会の司会のお姉さんが凄く上手で、自分もあんな風になりたいと思った」と間久さん。入部後は確実に力をつけていった。高校生の先輩と毎日発声練習、学校説明会や地元ラジオ局への出演などで実践を積み、元SBSアナウンサー今井せつ子氏の週1回の指導では、ユーモアや言葉の選び方も学んだ。昨年のNHK杯も全国に進んだが、結果は入選。「本当に悔しくて。来年は絶対1位になろう」と、家でも筋トレで発声を、早口言葉で滑舌を鍛えた。大会は全て同じ録音データで順位が決まる。今年は4月からネタ集めを行い、題を「百人一首大会の実況」に決め、原稿も一字一句、推敲を重ねた。「NHK日本語発音アクセント新辞典」を見て、細かなアクセントも練習した。先輩の望月部長(3年)は「妥協を許さない姿勢が凄い」と舌を巻く。「ライバル、親友として一緒に頑張りたい」という全国優良賞の八木橋さん(2年)と互いに高め合い、栄光を掴んだ。

将来の夢はジャーナリスト。自分の目、耳、心、言葉で。

来年は連覇を目指すが、目標は「読むのではなく、伝える心を持ってアナウンスできる自分」。技術を磨くのも、全ては「伝えたい」気持ちからだ。将来は「世界中で起こっている出来事を、自分の目で見て、耳で聞いて、感じたことを、自分の言葉で伝えたい」と間久さん。同部を率いて9年目の川上博先生は「積極的で元気があり、周りを引っ張る力がある子。聞く力を磨けば、もう一段上の世界に行ける」と彼女の今後に期待する。まだまだ可能性は無限大。ぜひ、ジャーナリストの新境地を切り開いてほしい。

 

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