静岡市立 竜爪・西奈中合同野球部

合同チームで掴んだ全国切符。新3年生4人が背中で引っ張る。

新人戦県大会で準優勝し全国大会への切符を掴んだ竜爪・西奈中野球部。
合同チームの課題を抱えながら勝ち進む強さはどこからくるのか?山田監督に話を聞いた。

下級生中心のチームを上級生4人がリードする。

合同チームになって3代目、これまで離れたり一緒になったり苦難の道を乗り越えてきた。3学年揃った時に両校の部員が9名を超えたら、チームが分かれるからだ。現在の部員は竜爪中15人、西奈中6人、3年生が4人、2年生が17人のチーム。下級生中心でバッテリーも2年生だが、「キャプテン中心に4人の上級生が取組み面で引っ張っているのが大きい」と山田監督。新人戦では、静岡市で4位、中部地区で3位、県大会で2位と、大きい大会になるほど結果を出してきた。今のチームで少しでも上に行きたい。合同チームの苦労を知る先輩の背中、一生懸命野球に取り組む姿勢が下級生にも伝わるのだろう。「全国に行くからには、できることから全国レベルで」と挨拶やグランド整備、道具の整備にも力を入れる。

「打ちたかったら振る」夏・冬休みは1日1000本。

練習は通常の平日は別々だが、試合が近くなると合同で行う。この日も狭いグランドで他の部活に気を使いながらも、バッティングと守備練習。鋭い打球が飛び交っていた。練習は基本を大事にバランス良くという山田監督だが、バットを振ることは特に意識している。夏と冬の休みには1日1000本振るそうだ。振り方の工夫で10分200本5セットを練習に散りばめる。3年生後藤君の野球ノートには、新チーム発足から今までの累計スイング「35万本」を超える数字が記されていた。振りの強さはここから来るのか、納得の数字である。野球ノートには、その日の反省、食事、素振り回数が書き込まれ、監督と毎日やりとりする。勝ちたかったら打つ、打ちたかったら振る、有言実行する強さがこのチームにはある。

最高は東海大会優勝。最低でも県大会ベスト4

チーム全体の目標は東海大会優勝。あくまで目標は夏の大会だ。最低でも県大会ベスト4に入れば次につながる。「目標を決めて努力して。野球を通して人間として成長して欲しい」というのが監督の一番の願いだ。中学最後の大会は選手たちにとっても大事だからと、合同チームのルール問題に悩みながらも、今できることに最善を尽くす。まずは目の前の全国大会での勝利に向け、熱のこもった指示が飛んでいた。点を取って守り切る。ここぞの時は磨いた素振りで。
バッティング練習を見て、目指しているのは打ち勝つ野球と思いきや、山形キャプテンからは「走塁とバントが武器です。確実に点を取って守り切る。ここで1本という時に磨いた素振りが生きてきます」。スランプが無い足とバントが持ち味だと言う。県大会準優勝は運だけではない。
山形君の野球ノートには「全国制覇」の4文字。個人目標には「声と全力プレーでチームを引っ張る」「全国レベルのピッチャーからヒットを打つ」とあった。夢は大きく、できることを確実に、チームリーダーの存在の大きさを感じた。
先輩たちの努力する背中が後輩たちに残す物は大きい。合同チームで臨めるかどうか分からないが、野球の面白さを伝える為にも、3年生には中学最後の夏を、野球自体を思いっきり楽しんで欲しい。

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