5月1日(日)、男女各会場に分かれ行われた中部選手権の順位決定戦。 静岡市勢は、男女共2校がベスト4に進み、 準決、決勝で志太榛原勢と熱戦を繰り広げた。

第46回 中部バレーボール選手権大会

男子優勝は籠上中。女子は清水二中が準優勝。

市内、中部で負けなしの籠上。
決勝戦は大井川を圧倒。

県大会に進む8校中6校が静岡市勢となった男子は、準々決勝4試合全てがフルセットの激戦。ベスト4に勝ち上がったのは、新人戦中部予選同様、静岡市の籠上服織、焼津市の大井川大村準決勝は、安定感に勝る籠上が大村に勝利、終始ミスが目立った服織は大井川にストレートで敗れた。3位決定戦で丁寧にボールを繋いだ服織は、セット終盤に流れを引き寄せ、大村にストレート勝利。粘り強い服織らしいプレーが光った。

決勝は籠上対大井川。昨年から市内、中部で負けなしの籠上は強かった。視野が広い1番セッター五加君の落ち着いたトスワークがゲームをコントロールし、2番杉本君、7番大内君の両エースが確実に得点を決めていく。第一セットを25対12の大差で取ると、第二セットは中盤から杉本君の連続サーブポイントなどで突き放し、25対18で勝利。昨秋の新人戦からの成長を感じさせる戦いぶりだった。準決勝、決勝で使ったタイムアウトはゼロ。相手タイムアウトの間も監督は多くを語らず、選手同士で修正点を確認し合う。これが籠上の強さだ。

新人戦県大会は初戦敗退だった籠上。攻撃面で課題が残ると選手同士で話し合い、ポジションを変更し挑んだ大会で結果を出した。「私が言う前に、自分たちで考え、話し合い、修正できる子たち。今後の課題はブロックとセンター戦です」と大川先生。五加主将は「練習試合ができず、短い練習時間の中でも、互いに意識を高めてやってきた結果。県大会ではベスト8を目指します」と県での勝利に意欲を燃やす。まだまだ伸びしろのあるチーム。中体連が楽しみだ。

●大会結果 <男子の部>
優 勝 籠上中
準優勝 大井川中(焼津)
第3位 服織中
第4位 大村中(焼津)
第5位 大成中
第6位 静岡南中
第7位 東豊田中
第8位 城内中

接戦を制したのは大井川。
清水二は一歩及ばず準Ⅴ。

女子ベスト4に進んだ静岡市勢は、清水二観山の2チーム。準決勝、清水二は六合に貫録勝ちし決勝へ。観山は新人戦県優勝の大井川に健闘及ばず3位決定戦へ。準決勝に続き粘り強いレシーブを見せた観山は、六合にストレート勝ちで3位となった。

決勝は大井川対清水二。新人戦中部予選準決勝では清水二が勝利、県大会決勝では大井川が勝利している。第一セット序盤は互いに譲らない展開。大井川の打点の高い攻撃に対して、清水二はバックアタックも交えて攻撃を続ける。しかし、大井川の決定力の高さに勝ち切れず、25対22で第一セットを落とす。第二セットは序盤から清水二のサーブカットミスが続き、10対6と大井川の流れに。しかし清水二は1番エース福元さんのレシーブ、スパイク両方に渡る活躍により17対19まで追い上げる。その後は点の取り合いが続き、デュースにもつれこむ緊迫した展開に。試合終盤、清水二は1点リードするも、どこか追い詰められているよう。緊張感と焦りが伝わってくる清水二に対して、大井川は落ち着いていた。そんな中、清水二のセッターがエースの背中をポンと叩く姿があった。重圧を感じているであろうエースを励ますためか、次のトスをエースに託すという思いを込めてか、そこには彼女達の信頼関係が見えた。しかし、最後は大井川のサーブとスパイクの連続得点で26対24。清水二は、新人戦県大会決勝のリベンジを果たせず、準優勝に終わった。

今大会ベスト8までが5月下旬の県大会へ。実戦での調整が夏本番に生きてくる。清水二、観山の中体連での活躍に期待したい。

●大会結果<女子の部>
優 勝 大井川中(焼津)
準優勝 清水二中
第3位 観山中
第4位 六合中(島田)
第5位 港中(焼津)
第6位 焼津中(焼津)
第7位 清水飯田中
第8位 島田一中(島田)

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