何事も本気で100%楽しむこと。感謝と素直な心を忘れずに。ベルテックス静岡　PG(＃3)岡田　雄三選手

2022/02/20 バスケットボール ,スペシャルインタビューバスケ,インタビュー,ベルテックス,ベルテックス静岡,バスケット,岡田雄三

何事も本気で100%楽しむこと。
感謝と素直な心を忘れずに。

バスケを始めたのは小学２年の時です。３人兄弟の三男で、長男はサッカー、二男はバスケ。高校までバスケをしていた母の勧めで清水町の湧水ミニバスクラブに入ったのですが、本当はサッカーをやりたくて、最初の頃は体育館でサッカーしてました（笑）。上級生が少なく同年代の選手が多かったので、試合に出る内に徐々に楽しくなり、半分は友達と遊ぶ感覚でした。上級生になると、母がコーチとなり、とにかく厳しかったのを覚えています。「自分の子には一番厳しく」、よくある話です。当時は大変でしたが、そこでメンタルはかなり鍛えられました。大人になっても少々な事ではくじけない強さは、小学生時代に培われたもので、母には感謝しています。６年生の時には東海大会に出場し、東部地区選抜にも選ばれ、東部の中学に行くか、当時の強豪校、（同学年にＢ１広島の青木保憲選手、２学年上にベルテックスの村越圭佑選手がいた安倍川中学）に行くか悩みましたが、ミニバスメンバーと一緒にできる清水町の中学を選びました。後悔はありませんが、自分がどのレベルでやりたいのか、自分で納得する答えを出すことと、それを親がどうサポートするかは大事だと思います。
中学では上級生に経験者が少なく、１年からレギュラーでした。ずっと一緒にやってきたミニバス仲間と中学でも同じチーム。７年間共に戦った仲間とは、今でも親子共々交流のある、かけがえのない戦友です。中学最後の中体連では、全国に行った安倍川中にボコボコに負けましたけど（笑）。中学県選抜に選ばれて、青木選手らと一緒に戦ったジュニアオールスターはとても刺激になりました。もっと高いレベルでやりたいと、進学先にも悩みました。県外か、地元なら飛龍高校か沼津中央高校か。最終的には、３年生の冬に見た２０１０年ウインターカップ２回戦、前年覇者で優勝候補の仙台明成に、１～２年生チームの沼津中央高が勝利した大番狂わせの熱戦が決め手でした。思い出しても鳥肌が立つ、凄い試合です。
高校時代の練習は、自分のバスケ人生の中で最もきついものでした。特に寒い冬もひたすら走る６時からの朝練は想像以上。自分で選んだ道ですが、正直逃げたくなることもありました。それでも、インターハイに２度、ウインターカップに３度出場し、３年間頑張ったことで間違いなく力がつきました。

自分が本当の意味で開花したのは、大学に進んでからです。それまではプロ選手になるなんて考えてもいませんでした。近畿大学は関西の強豪校ですが、高校までとは違い、常に考え実行するのは自分。何もやらなければ落ちるだけです。もっと上手くなりたいと自分から貪欲に取り組むようになると、２年生の頃からプレーが変わりました。今考えれば、もっと前から自らバスケを全力で楽しんでいれば、今以上の選手になっていたかもしれません。その一方で、若い頃に強制的に鍛えられた部分がベースにあるからだとも思います。両方を経験して思うのは、何事も自ら本気で、全力で取り組むこと、そして楽しむことが大事だということです。スポーツでも勉強でも遊びでもいい。１００％本気でやったことが、将来の成功につながると思います。それが自分はバスケでした。
もう一つは、一人では何もできないということ。親のサポートはもちろん、仲間や指導者、色々な方の支援があるから、バスケに１００％打込めているわけで、それに感謝することで行動が変わります。それは上達への近道でもあります。また、自分の意見も大事ですが、周りの声を素直な気持ちで聞くことは、自分の引き出しを増やすと共に、成長へのきっかけにもなります。小中学生の頃からできたかどうかわかりませんが、もし自分が小学生の頃から、常に周りに感謝し、素直に周りの声に耳を傾け、自分なりに考え、自ら本気で１００％の力で取り組んでいれば、今とはまた違う道を歩んでいたかもしれません。今は、ベルテックス静岡の一員としてＢ３優勝に向け、本気で、全力で取り組んでいます。皆さんの応援には、本当に感謝していますし、僕たちの力になっています。これからも応援よろしくお願いします。