東海大学付属静岡翔洋高等学校 ・中等部 チアリーダー部

人の心を動かすダンスを。全国大会優勝歴を持つ県内屈指のチアリーダー部。

チアリーダー部がある中学は県内で2校のみ。7年前の創部当時から全国大会に出場し、好成績をおさめてきた「東海大翔洋中チアリーダー部」を取材した。

ダンスの基本はバレエ。まずは基礎をしっかり学ぶ。

指導方針の一つに「人の心を動かすには、自分の心を使うこと」があった。チアは、応援し元気づけるの意。「基礎ができて、全員の気持ちが揃わないと、人を感動させるダンスはできません」。中高両方を指導する望月監督は、中学を高校への準備段階と位置付ける。姿勢、柔軟性、バランス、回転など、基本はバレエ。3年生12人、2年生4人、1年生5人の計21名の部員達は、月曜を除く週6日、みっちり練習する。
振り付けは、東海第一高時代から指導する森多賀子コーチ。日本のチアリーダー界を牽引する方だ。鍛え抜いた基礎と振り付けで、全国大会では常に上位を競う。2018年には、全国優勝と中学編成グランプリに輝いた。

全員がシンクロする。踊り切った時の達成感。

「翔洋のチアリーダー部の演技を初めて見た時、自分もここで踊りたいと思った」という3年生の影山楓(ふう)さん。5歳からチアや他のダンスも習う中、心を動かされたのはチアだった。「1年生の時に初めて出た全国大会。一本のソング(ダンス曲)が、最後まで全員揃って、とても楽しく踊り終えた時の達成感は、今までに味わったことがないものでした。高校でももちろん続けます」。 大会中止が続く中、12月に全国大会開催の可能性が浮上した。「目標は全国優勝」と影山さん。
曲に合わせて全員がシンクロするのは簡単ではない。練習風景は、映画「チアダン」そのものだった。

 

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