【列強列伝2020】城南静岡中学校 男子バスケットボール部

「知・徳・体」を胸に目標は応援されるチーム。創部7年目の強豪軍団。

バスケが上手いだけではダメ。「人」の成長あっての勝利。

平成26年創部。歴史の浅いチームだが、昨年の中体連東海大会出場、新人戦県4位と常に上位を競う。市協会長杯では、県新人戦優勝の大成中を破り見事優勝。選手全員がコート狭しと走り回る姿には目を見張った。部員数は決して多くない。3年4人、2年8人、1年5人。昨年も3年生は4人だった。豊富な練習量が生む走力と組織力が、強さの源だ。練習試合は県外に遠征することが多く、これまでも、日本全国各地の強豪チームと対戦してきた。これも子どもたちのバスケ人生にとって大きな財産だ。「いいチームだな。また試合したい」と思ってもらうには、選手たちの「人」としての成長が欠かせないという。
チーム6年目の丸山監督が大切にするのは「感謝の気持ち」。「バスケができるのは、保護者や周りの応援があるから。応援されるチームであるには、勉強はもちろん、挨拶や掃除など、学校生活の当たり前をできるのが基本。『あいつ、バスケが上手いだけで、他の事をちゃんとしないのに試合に出てる』と言われた時点で、うちのチームは負けなんです」。少ない人数で勝つには、一人も欠くことはできない。「知・徳・体」バランスのとれた「生きる力」を養う教育をモットーとする城南の志が、バスケ部にしっかりと根付いている。
全中出場の夢は断たれたが、感謝の気持ちを忘れずに、応援されるチームを目指し、日々積み重ねた努力は決して裏切らないだろう。苦難を乗り越え成長した選手たちが、勝利に向かって総力戦で頑張る姿を、もう一度見てみたい。

大きさを活かしてインサイドから決める。

エース
山本 健 選手

 小学4年からバスケを始め、これまでバスケ一筋。チームで一番大きい自分の役割は、リバウンドとペイントエリアでのシュートです。県外遠征で強いチームと対戦して、色々な経験をすることで力をつけてきました。そうした経験や練習の成果が出て、公式戦で勝った時の気持ちは最高です。「全中出場」の夢は消えましたが、大会があれば、また優勝したい。どこからでもシュートを決める、苦しい時間帯にこそ声を出す選手になりたいです。

目標は3ポイントの精度を高めること。

ゲームキャプテン
小林 向日葵 選手

 城南は、個々のスキルが高いだけでなく、選手全員が大きな声を出してチーム全体を盛り上げます。市の協会長杯優勝は一番の思い出です。全中はなくなりましたが、もしまた静岡で大会があればもう一度みんなで優勝したい。今は、シューティングガードとして、3ポイントの確率を80%まで上げる事が目標です。

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