第51回静岡サッカー協会会長杯中学生サッカー大会〜決勝トーナメント
令和2年2月23日(日)中島人工芝グラウンドにて、静岡地区の中学、クラブ計28チームの予選を勝ち抜いた4チームが、「会長杯」をかけ準決勝、決勝を行った。
準決勝は中学対クラブ。強風の中での熱き戦い。
晴天に恵まれた日曜日。冷たい強い風が吹く中、準決勝が始まった。第一試合は、昨年の覇者フォンテ静岡と予選を勢いよく勝ち上がった籠上の戦い。前半、風上に立ったフォンテがゲームを支配する。先制ゴールを決めると、さらに追加点を上げ2対0とリードを広げる。後半は籠上が前線からプレスをかけ、押し気味の展開。しかし、個人技に勝るフォンテがボールを丁寧につないで落ち着いてゴールを決め3対0。籠上は最後までゴールが割れなかったが、昨年の予選敗退から3位と大きく躍進した。籠上の松永主将はゴールに向かう意識と決定力を課題に上げ、「もっと上手くなって中体連で結果を出す」と力を込めた。
準決勝第一試合:フォンテ静岡 vs 籠上中
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第二試合は、エスパルスSS静岡対高松。風はさらに強さを増し、蹴ったボールがブーメランのように返ってくる。公立中だが安定した強さを見せる高松は、前半、サイドから攻撃を仕掛け、絶好のチャンスを掴むも決められず、逆にミスから先制を許してしまう。しかし不利な風下ながら前半は1点に抑え、後半に向け「見てる人が面白い高松中サッカーを」と気合を入れる高松ベンチ。風を味方に再三ゴール前に詰め寄ったが、決定的チャンスを決められない。結局、カウンターからのセンタリングを得点につなげ、少ないチャンスをものにしたエスパルスSSが2対0で勝利し、決勝に駒を進めた。試合後、敗れた高松の森監督は「今回は中体連に向けた強化試合。ここからが大事」と気を引き締めた。
準決勝第二試合:エスパルスSS vs 高松中
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光る個人技とパスワーク。決勝はクラブチーム対決。
決勝戦、先制はエスパルスSS。前半7分、コーナーキックから「狙っていた」という木村主将の綺麗なヘディングシュートが決まる。その後も押し気味に進めたが、フォンテ静岡の好守に阻まれ1対0で前半が終了。後半に入り、風下ながら、落ち着いたボールさばきでグラウンドを広く使うエスパルスSS。13分、右サイドの崩しからのこぼれ球を丁寧に決め、2対0とリードを広げた。フォンテGKが「あきらめるな!逆転しよう」と声をかける。しかし、最後はエスパルスSS高田君の混戦からの鮮やかなシュートが決まり、万事休す。3対0でエスパルスSSが優勝した。予選は1年生で戦ったが、今回は全員2年生の主力チーム。「前線からのプレスと前からの攻撃が、いつも通りできた」と高田君。新チーム初タイトルに選手たちは喜びを隠さない。「まだ始まったばかりのチームだが、初タイトルはモチベーションになる。今後も技術的アプローチから、ボールの正確性や状況判断力を磨き、上を目指す」と大川井監督。目標は県リーグ2位以上だ。
中学サッカーとクラブチームが垣根を越えて同じピッチで戦う、数少ない大会が幕を閉じた。
決勝戦:エスパルスSS vs フォンテ静岡
決勝トーナメント結果
2次リーグの結果、フォンテ静岡、籠上中、高松中、エスパルスSSの4チームが決勝トーナメントへ進出
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