編集部員Hの「生涯サッカー小僧」#3
 「サッカーは失敗のスポーツである。」

世の中は、思い通りにいかないことが多いものです。サッカーもそうだと思います。サッカーは「失敗のスポーツ」。失敗(=思い通りにならないこと)を前提に考えないといけないスポーツだと私は思います。

サッカーの基本は日常生活にはない動き、足を使って丸いボールを扱うことで、これは実に難しいものです。私も下手なりに40年近くサッカーをやっていますが、あまり上手くなっていません、というか年齢のせいで下手になってきています。(単純に元々センスや運動能力が足りないのですが)。サッカーの試合では同じ空間に敵がいて、常にこちらのプレーの邪魔をします。普段の練習では出来ることも試合ではそうはいきません。だから「失敗」は当たり前です。

練習してプレーは上達しますが、試合中100%成功するなんてあり得ません。失敗をいちいち気にしたり、外部の人間が指摘や批判をしていては試合になりません。それでは選手は失敗を恐れて、消極的なプレーばかりになると思います。

また、サッカーは他のスポーツと比べて自由度の高いスポーツです。ボール保持者が次に何をするのかは本人の判断です。一人でドリブルするのかパスをするのか、キープするのか、、、正解は一つではありません。監督の指示通り動けば成功するわけではありません。相手の逆をつくことが重要で、時にはセオリー通りではなく、たった一つの想定外のプレー、一瞬のひらめきが勝負を決めるのもこのスポーツの特長です。

そして、アイデアや意図あるプレーが結果的に敵ボールになってしまっても、チームみんながそのプレーを認め、チーム全体で気持ちを切り替え、失敗を全員でカバーする。その繰り返しです。そこから自分の考えをもとにチャレンジしてもいいんだ!という気持ちが生まれ、素晴らしいプレー、チームの勝利に貢献するプレーにつながります。つまり、サッカーは技術以上に「チーム全員の心の在り方」が大切なのだと思います。

そう考えると、育成年代の監督やコーチは、技術や戦術だけではなく、まず失敗を恐れず自分のアイデアでチャレンジする気持ち、味方の失敗を非難するのではなく、仲間同士助け合う気持ちを教えてあげることが一番重要ではないでしょうか。
そして私たち保護者は、子供の失敗を指摘するのではなく、いいプレー、いい判断を褒めてあげる。失敗を減らすのではなく、成功体験を1つでも増やしてあげるという発想で、子供に接してあげることが大切なのだと思います。

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