中2から陸上との二刀流!自己を磨く向上心と探求心。

静岡県立清水南高等学校 3年
ウエイトリフティング
増田  祥大(ますだ しょうた) 選手

今年3月の全国高校ウエイトリフティング選抜で清水南高の増田祥大選手が準優勝を遂げた。小さい頃から運動が大好きだった。小学1年から陸上を始め、高学年ではミニバスも経験。清水南中では陸上部に所属し、「もっと速く走りたい」と自ら取り組んだのが足腰を鍛えるウエイトリフティングだ。100m走の記録は11秒6まで伸びた。同時に扱える重量が増え、周りから勧められて軽い気持ちで大会に参加すると、陸上以上に結果が出るのが楽しくなった。2年の全中49㎏級で5位、3年は55㎏級で全国3位。「表彰台に上がり意識が変わりました。続ければもっと上に行けるかも」と高校から本格的に始めた。重量挙げでインターハイ出場経験を持つ父・貴久さんは「技術とバランスがいい。競技に必要な技術、知識を吸収して自分のものにできる力がある」とアドバイスに徹する。強制されずとも上を目指して己を磨く探求心が、周りより華奢な体格でも結果を出す原動力だ。

意欲を保つライバルの存在。次こそ勝って日本一になる!

学校に部活はなく、木曜と日曜はJステップで行われる県協会の練習会に参加し、火・水・金は校内のトレーニング場で自主トレを行う。全国の上位選手が強豪校で鍛える中、個人で活動を続け、昨年の全国総体は2年生ながら4位、国スポ3位、JOC4位と安定した力を見せている。選抜はスナッチ1位、クリーン&ジャーク2位、総合219㎏は優勝した山下晴生選手(愛媛県)と1㎏差の激戦だった。中学時代から競い合う相手に勝ちたい気持ちが、日々の努力を支えている。自分の強みを「本番で練習以上の力を発揮する集中力」と評する増田選手。選抜ではいつも以上に緊張し、120%の力を出し切れなかったと振り返る。現在の自己ベストは総合224㎏。「インターハイで勝つには230㎏超えは必須。一本一本に集中して必ず勝ちます」と意気込む。学業にも力を入れながら、高校最後のインターハイで自分史上初の金メダル、日本一になる姿を夢見ている。

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