同学年で負けなし!「走るのが大好き」小森妃翠選手の夢は、オリンピック100mで金メダル!
静岡市立清水飯田東小学校 5年
精華清水RC所属
小森 妃翠(こもり ひすい) 選手
9月22日(日)東京・国立競技場で行われた日清食品カップ全国小学生陸上交流大会小学5年女子100m決勝。静岡県代表として出場した小森妃翠選手(精華清水RC)が13秒47で優勝し、日本一に輝いた。元陸上選手の両親のもと、陸上一家で育った妃翠さん。兄3人が楽しそうに走る姿を見て、双子の妹・姫華さんと5歳から陸上を始めた。「幼稚園の頃は姫華の方が速かった。それが悔しくて」と振り返る妃翠さんは根っからの負けず嫌い。父・清敬さんに走り方を教わり、自ら映像を見て勉強した。小学1年生の頃には姫華さんより速くなり、初めて出場した東京の大会の100m走で優勝。以来、同学年の選手には一度も負けたことがない。
最大の強みである、低い姿勢からの速いスタートと脚の回転の速いピッチ走法は、研究と練習を重ねて身につけた、まさに努力の賜物だ。「走るのが大好き」という妃翠さんが参考にするのは、海外では五輪女子100mを2連覇したジャマイカのフレーザープライス選手、国内では今年のインターハイと国体を制した小針陽葉選手(富士市立高3年)。妃翠さんの陸上へのストイックな姿勢には、指導者の両親も舌を巻く。
目標は小学生女子日本記録!夢は五輪女子100m金メダル!
47都道府県の代表が競う大会は今回が初めてだった。エントリータイムの13秒39は出場選手中1位。予選を3位で通過するも、決勝までに調整し見事優勝を遂げた。静岡県の代表が全国では表彰台に立てないのを見てきた悔しさを、自らが日本一になることで晴らした。直近の目標は、小学生女子の100m日本記録12秒41の更新。あと1年あるが「できるだけ早く破りたい」という。オリンピックの女子100mで金メダルという夢があるからだ。清敬さんは「いつかは負ける時が来る。陸上は修正のスポーツ。その時に自分にどう向き合い、修正できるかが楽しみ」と温かく見守る。中長距離が得意な姫華さんの目標も五輪出場。同じ舞台を目指す良きライバルが身近にいるのも大きい。夢を語る真剣な眼差し、生き生きと陸上の話をする姿には、日本の陸上界の歴史を変える力強さを感じた。将来が楽しみな陸上大好き少女だ。
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