5月14日(土)、協会長杯中部地区予選の準決、決勝が男女各会場にて行われた。中体連の前哨戦となる本大会。まん延防止等重点措置で大会中止が相次いだバスケ部員にとって、久しぶりの真剣勝負の場となった。
第43回 静岡県バスケットボール協会長杯争奪選手権大会中部地区予選
男子は城南、女子は静岡翔洋。
静岡市勢が中部地区を制す。
城南が大成に新人戦のリベンジ。前半で勝負を決める圧倒的強さ。
男子は4月30日から中部地区の63チームがトーナメントを戦い、県大会に進むベスト4が決まった。迎えた準決勝、昨年全中出場の城南静岡、新人戦地区優勝の静岡大成、近年ベスト4常連の静岡翔洋、公立中学の吉田が、東部体育館に顔を揃えた。準決勝、城南は吉田を88対47と圧倒し、後半は主力を温存。昨年よりディフェンスが強くなった翔洋は、大成相手に前半23対23と善戦したが、後半は地力に勝る大成が走力の差を見せつけ、66対46で勝利。決勝に勝ち上がったのは、今大会も城南と大成だった。
新チームになって3度目の決勝対決となる両雄は、これまで1勝1敗。新人戦では主将を怪我で欠く城南が、大成に6点差で惜敗していた。試合序盤の激しいディフェンス合戦から抜け出したのは城南。スチールからのファストブレイク、リバウンド、周りのカバー、4番キャプテン佐野君の落ち着いたゲームコントロールで、徐々に点差を広げていく。第1Qは17対5、第2Qに入っても大成に簡単に得点を許さず、スコアは40対14。城南が前半で勝負を決めた。後半、決定率が落ちた城南に対し、諦めず追い上げた大成だが、67対43で試合終了。今年も城南伝統のハードワークは健在だった。城南の佐野主将は「前回のリベンジができて良かった。県大会は優勝しか狙っていません。目標は今年も全中に出場して勝つこと」と先輩超えを誓う。一瞬の隙を逃さないディフェンス、球際の強さからは、全国を狙う選手たちの意識の高さを感じた。
点の取り合いとなった3位決定戦は、翔洋が粘る吉田を振り切り、67対51で勝利した。
●大会結果
<男子の部>
優 勝 城南静岡中
準優勝 静岡大成中
第3位 静岡翔洋中
第4位 吉田中(榛原)
成長著しい静岡翔洋中が、新人戦地区優勝の常葉に勝利。
65チームが参戦した女子のベスト4は、全て静岡市勢。準決勝第1試合の静岡大成対清水南は、序盤から3Pを織り交ぜて確実に得点を重ねた大成が、清水南の反撃を凌ぎ、69対49で勝利。大成は、選手同士声を掛け合う姿が数多く見られた。第2試合の常葉大常葉対静岡翔洋は、新人戦準々決勝の再戦。前回は常葉が47対41で勝利している。試合は互角の戦いから、翔洋が徐々にリードを広げ22対14で前半終了。第4Qに4点差まで詰め寄った常葉だが、残り1分で3Pを決められ万事休す。44対36で翔洋が決勝へと進んだ。
決勝は、静岡大成対静岡翔洋。展開が広く、精度の高い多彩な攻めで得点を重ねる翔洋に対し、大成も切り崩しにかかるがゴールが決まらない。翔洋が45対17で前半を折り返す一方的な展開となった。後半、必死に食らいつく大成だが、翔洋にはそれを上回る攻撃力と守備力があった。77対46で翔洋が圧勝。ポストプレーやリバウンドで大活躍の翔洋4番センター稲葉主将は「準決勝で前回敗れた常葉相手に最後まで気持ちを抜かずに勝てたので、決勝も思いきって力を出すことができた。県大会は優勝、そして全中出場ベスト16を目指す」と意気込む。翔洋は全体のバランスが良く、7番ポイントガードの星合さんが攻撃を組み立て、全員がどこからでも得点できる強さがあった。3Pも10本決めている。成長著しいチームの今後が楽しみだ。
3位決定戦は、決定力に勝る常葉が、90対41と清水南を圧倒。常葉は準決勝で敗れた悔しさを試合にぶつけた。中体連で勝つのはどこか。市勢4校、夏本番のライバル対決に注目したい。
●大会結果
<女子の部>
優 勝 静岡翔洋中
準優勝 静岡大成中
第3位 常葉大常葉中
第4位 清水南中
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