清水区三保の卓球場ミホタク所属の牧野美玲さんは、日本を代表する卓球選手だ。

静岡市立清水第五中学校1年 MIHOTAKU(三保卓球場)所属
牧野 美玲(まきの みれい)選手

焼津出身の彼女がミホタクに来たのは小学2年の時。4歳上の姉の影響で年長から遊び感覚で卓球を始めると、いつの間にか同年代で県2位になっていた。「楽しく続けるか、もっと上達したいか」と聞かれた牧野さんは、「負けると楽しくないから」と実業団で選手経験のあるミホタク代表星野さんの下で学ぶことを選択。よく動く姿を初めて見た星野さんは「脚が使える子。県チャンピオンになれる」と確信したという。卓球に真剣に向き合うと強くなりたい気持ちが更に増し、4年生になると日本代表入りを意識するように。ナショナルチーム選考会に必要な大会上位を目指し練習に励んだ。5年生で初めて参加した選考会はレベルの高さに圧倒されたが、昨年7月の選考会で2位となり、小学生以下のホープス日本代表入りを決めた。

「負けるのは楽しくない」自ら決断し、挑戦の連続。

現在ジュニア日本代表の彼女の最大の武器は、速いフットワークと縦回転の効いたフォアのドライブ。そして何よりも負けず嫌いの性格だ。「100回ラリーが続かないと、できるまで止めない。今まで見た中で一番努力する子」と星野代表。母の美奈子さんは卓球経験者だが、強制したことは一度もない。「全て本人が決めたこと。私は頑張る娘を応援するだけ」と焼津から片道33㎞を毎日送迎した。中学から練習時間確保のために三保に引越し、清水五中卓球部に入部。部活に加え、毎日ミホタクでラケットを握る。6月の中体連静岡地区大会は1年生ながら準優勝。それでも「負けるのは楽しくない」。この悔しさが彼女を更に強くする。将来の目標は「オリンピックで金メダル」。焼津から三保へ、静岡から日本代表へ、自ら決断し挑戦を続けてきた。次は世界。当面の目標は、日本代表の同級生や先輩も出場する全国中体連の表彰台だ。

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