2002年設立の「静岡蒲原シニア」は、野球強豪校に多くの選手を送り出し、 西武ライオンズの鈴木将平選手やDeNAの高田琢人投手などプロ野球選手 も輩出する中学硬式野球の名門クラブ。その個人を伸ばす指導法は驚くほど に徹底していた。

静岡蒲原リトルシニア野球協会
長打力、走力、スピードボール。上で通用する力を徹底して磨く。
クラブ設立時から指導にあたる舘岡監督(59歳)の教えは徹底している。「 3球三振でいいからバットを振ってホームランを打て」「アウトになっていいから盗塁しろ」「変化球は投げるな。速いボールを投げろ」。1学年約20名の団員は入団時に体力・体格差があっても、3年時には体と技を身につけ全員がホームランを打つという。「負ける時は四球かエラー。攻撃のサインは一切なし。選手が勝手に走るから、1回に5本ヒット打って0点もありますよ」と笑う舘岡監督。力のある2年生がいても、3年生の試合は3年生のみで戦うのも静岡蒲原シニア流だ。
指導者も必死に汗まみれ。合言葉は「甲子園で会おう」
指導者は全部で15名。各学年3人体制で担当し、へとへとになるまで選手と一緒に練習する。その姿が選手の自主努力の気持ちに火をつけるのだ。揉まれ育った選手たちは県内外の野球強豪校に進み、各学年の多くは甲子園の土を踏み、半分は主将を務めるという。遠くは御殿場、山梨から通う選手たちもいる。「いい仲間、指導者に出会え、周りに感謝する心を学んだ」と米山主将。今の目標は仲間と全国大会に出場することだ。その視線の先には、甲子園、プロ野球の舞台がある。今後が楽しみである。

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