清水南高等学校中等部 女子バスケットボール部
走りっこでは負けない。目標は昨年超えの中体連県ベスト4。
昨年の中体連は県5位、新人戦は県中部地区で優勝し県で3位。チーム平均身長158cmながら好成績を上げる清水南中女子バスケ部の強さとは? 顧問の斉藤先生に話を聞いた。
スピードと持久力を武器に全員バスケで守って攻める。
「高さもない。圧倒的なエースもいない。ミニバスでは無名な選手の集まりですが、走りのスピードと持久力では負けない強さがあります」と監督3年目の斉藤先生。オールコートを使った走り込みが実を結んできている。組織で守りシュートを打たせない、堅守速攻&全員バスケでどこからでも点が取れるチームだ。3年生4人、2年生10人が学年の壁なくレギュラーを争い、年4回の県外遠征や中高一貫校ならではの高校生との合同練習でスピードや体幹を鍛え、技術的な引き出しを増やす。人としての当たり前を大切に、強いだけでなく良いチームへ。
学校生活や練習に取り組む姿勢が悪ければ試合には出られない。あいさつや整理整頓、周りへの気配りができてのバスケが基本だ。強いだけでない良いチームを目指している。選手たちもよく理解し、それがひとつのプレーや練習の質となって表れる。「マラソン大会では女バス部員が上位を占め、持久力には自信があります。中体連の県大会でベスト4が目標です」とキャプテンの清水さん。今はチームとしてスクリーンアウトの徹底に取り組んでいる。技術や体力面だけでなく、人としての成長がチームの強さを支えている。
休む暇もなく練習に取り組む選手たちの真剣な表情がとても印象的だった。5月のU-15中部地区予選決勝では準優勝ながら悔しい敗戦となった。「もう負けたくない」。追う立場となった彼女たちの目がそう語っていた。